NEWS
シニアツアー

〔佐世保シニアOP/前日〕「佐世保は大好きです」調子をあげてきた横田真一がプロアマを大切にするワケ

2023年10月13日

 シニア2年目の51歳。レギュラーツアー2勝をマークしている横田真一が、大会前日に行われたプロアマ直後、車に乗ってコースを去っていった。ほどなくして戻ってきた横田に聞くと「パーティー開始まで時間がかなりあったので、さっき一緒にプレーしたプロアマのお客さまと練習場でレッスンをしてきたんですよ」という理由に驚かされた。「ゴルフに熱心な方々で趣味も合いましたから、ずっと楽しい時間が過ごせました。プレー中に『終わったら少しスイングを見ますね』と約束したので、ちょっとコースを離れたんです」と充実した表情を見せた。

 人気プロである横田にとってシニアツアーのプロアマ大会は、シニアプロとゲストの方の年齢が近いこともあり「お客様とのジェネレーションギャップがあまりないので、とてもしゃべりやすいんですよね。共通な話題も多くて話が弾みます。レギュラー時代よりもがぜんプロアマが楽しい時間になっています」という。「会話の中で、ゲストの方がプロアマでプロがやってくれたら嬉しいエピソードを話してくださることがありまして。そういう話を参考にして、これから心がけていきたいこととか、自分でできる範囲のことなどはきちんとやろうと。みんなが一緒に過ごす一日、やっぱり有意義な時間にしたいですよね」と、プロ入り29年目。シニア2年生の横田は改めてプロとしての役目を意識する。「それとこういうプロアマでご一緒させてもらった方々から、応援していただけるのはプロ冥利につきます。それが力になりますから」。横田にファンの多い理由のひとつでもある。

 そんな横田の活躍に期待が集まる。現在賞金ランキング33位。今はシード圏内を目指して、ひとつでもランキングをあげたいところ。「試合前は飲みません(笑)」という体調管理面もあるようだが、佐世保は好きなコースだという理由がある。「抜群の景観なんです。特に5番ホールの景観は、本当に素晴らしいんです。試合中も長崎の美しさをきちんと楽しめるスコアが出せるといいですけどね」と説明した。「コースはフェアウェイも素晴らしい仕上がりですし、猛暑を耐え抜いたグリーンは、与えられた環境下ではコース管理のみなさんがものすごく頑張って仕上げてくれたことがわかります。だからこそプロとしてのパフォーマンスをきちんと出したいですし、見てもらいたい」。コース管理にもきちんと視線を向け感謝をする横田の姿がある。

 横田は今年に入り思うような成績が出せていなかったが、日本シニアオープン(16位タイ)、日本プロシニア(11位タイ)と公式戦を乗り切り調子をあげてきている。「8月のファンケルクラシックではドラコン賞(266ヤード)を獲りましたし、最終ホール(570ヤード)ではあわや2オンというシーンもあり、ティーショットに自信がでてきました。Youtubeの撮影でドラコンプロの方に話を伺い、テクニック的なことも勉強させていただいて、趣味と実益を兼ねた形という点では今は良い状態です」と笑顔を見せた。

 そのYoutube「横田真一チャンネル」は、横田自身がプロゴルファー目線でゴルフの魅力を次々と発信し、高い人気を誇るゴルフ界人気番組のひとつである。横田は「まず自分で行動をすることを大事にしていて、アグレッシブにやらせてもらっています」と取り組んでいるようだ。シニア2年目に入り、これまでもシニアツアーの魅力や面白さを度々織り込んで、ゴルフファンを楽しませてくれている。「好きな佐世保シニアは2日間の短期決戦。ある程度攻めながら、トリッキーなホールでOBは出さないよう、自分の匙加減を見つけて、ひとつでも上を目指したい」。横田真一チャンネル内で、佐世保シニアの良い報告をしてもらうことをファンは心待ちにしている。