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シニアツアー

【日本シニアOP/1R】宮本勝昌が連戦の疲れも感じさせないプレーで単独首位

2023年09月14日

 先週のコマツオープンでは優勝スコアに1打及ばなかったが、賞金ランキング1位の座を守っているのが宮本勝昌。今季はシニアツアーに軸足を置きながら、レギュラーツアーや海外シニアにも参戦。シニアツアーだけでいうと宮本は先週、富山で行われた新規シニア後援競技「アイドマカップ」直後に石川の小松に移動し「コマツオープン」に出場。そして能登の「日本シニアオープン」と現在連戦3試合目。この後はレギュラーツアー2戦が続き、10月にはシニア公式戦「日本プロゴルフシニア選手権」、「佐世保シニア」と連戦スケジュールをこなす予定だという。

 連続で試合に挑むだけでなく、酷暑をしのぎながらの出場。気力、体力も奪われてしまいそうだが、宮本は「去年はシニアデビューから11連戦があって、やっぱり最後スタミナが切れてしまったので。今年は6週程度でいったん休みを挟むことにしました」と自分のペースを守ると決心。さらに加えるとトレーナーにも同行してもらい体のコンディショニングを整えながら、このハードスケジュールの中で最大のパフォーマンスを引き出すことに成功しているのだ。

 そんな宮本が今年のシニアゴルファー日本一を決める大会で、6アンダー初日首位と好スタートを切った。宮本はイン10番からスタート。12番パー4ではピンまで144ヤードを9番アイアンで3メートルにつけて1つ目のバーディーを奪うと、14番パー5では2オンに成功し5メートルを決めてイーグル奪取。18番パー5では2オン2パットでバーディーとし、前半で4つスコアを伸ばした。後半の2番パー4でボギーとしたが、5,6番さらに8番ではショートアイアンが決まり3つのバーディー。終わってみれば66をマークしリーダーズボードのトップを占めた。

 宮本は能登CCのような小ぶりのグリーンは苦手だという。「グリーンの形状が難しいのです。真ん中が高いとか真ん中に尾根がある中で、その両側にピンを切っていましたね。条件がそろった時だけ、ピンサイドを狙うマネジメントに徹しました」と振り返った。ティーショットもラフには捕まったというが「運も良かったです。どこもヒットできる箇所だったのはラッキーでした」と受け止めている。「要所要所でパターも決まっているので、そこがスコアメイクにつながりました。明日もしっかりアンダーパーで回るというのは、毎日の課題になってくると思います」と口元を引き締めた。まだ1日、あと3日。宮本の真の実力が試されるシニアオープンでもある。