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シニアツアー

【日本シニアOP/1R】2位タイ増田伸洋は流れの良いゴルフで好スタートを切る

2023年09月14日

 石川県にある能登カントリークラブで行われている「第33回日本シニアオープンゴルフ選手権」の第1ラウンド。午前・午後に分かれて126名が今年のシニアプレーヤーナンバー1の座に挑む。

午前組の朝7時。第1組目の増田伸洋(50)が、5バーディー・1ボギーの4アンダー68をマークし、首位2打差の2位と好位置についた。「トップスタートで流れが良かったです。プレーペースも、コースコンディションも今日はマッチしましたね」と初日のプレッシャーから解放されてにっこり。アイアンショットも切れがよく、良い距離のバーディーにつなげることができた。

「グリーンが難しいのですが、グリーン周りでも入っていいラフと入っちゃいけないラフがあったりするので、非常に警戒しながらのプレーしていました。グリーンのセンターが高くなっているホールもあるので、一概にグリーンを狙うマネジメントをすると簡単にスコアを落としてしまうことになりますから。初日としてはまずまずのスタートでした」。と神経を使うグリーンにもきちんと向き合えたようだ。

 増田は高校時代にラガーマンとして活躍。その後プロゴルファーという仕事を選んだ異色の経歴を持つ。シニアルーキーの増田はツアー2勝を挙げていることもあり、現役シニア選手からも一目置かれる存在だ。今年のシニア最終予選会では23位。この順位ではシニアツアー全試合に出場できる保証はなく、これまで6戦中2戦は出場が叶わなかった。現在賞金ランキングは17位についているが、今後の試合エントリー状況によっては、出場順位が回ってこないケースも想定できるため、増田にとっては毎試合大きな勝負になってくる。

「このランキング(17位)ではまだ油断できないですよね。賞金ランキング30位以内にとどまっていられる金額を稼ぐまでは油断できないですし、1試合でも早く確定させたいんです」と焦りもある。来年以降もシニアツアーに参戦したい理由は「すごく楽しいんですよ」とはまっているから。「先輩たちのゴルフは、パワーだけじゃなくて、技術があって飛ばしてくる。そのテクニックとか引き出しの多さは本当に勉強になるんですよね。伊澤(利光)さんからはシニアはウェッジを多用したほうがいいとアドバイスをいただいたりするのは、実体験に基づく話なので信ぴょう性があります。そういったシニア選手みなさんの個性が見られて、本当にシニアツアーでのゴルフが楽しい」と言葉を弾ませた。

シニアツアーで一番の高額賞金大会となる日本シニアオープン。増田はこの大会の結果で、賞金ランキングの上位入りをしっかりと決めたいところだ。