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シニアツアー

【日本シニアOP/前日】片山晋呉、宮本勝昌は日本タイトル獲得に向けて最終調整

2023年09月13日

日本ゴルフ協会主催「第33回日本シニアオープンゴルフ選手権」が石川にある能登カントリークラブ日本海・はまなすコースで9月14日から17日の4日間行われる。

 舞台となる能登カントリークラブは、今年で開場55年目というゾロ目の記念イヤーを迎える。コースは27ホールで構成されていて、大会では日本海を見渡せる海沿いの「日本海コース」と浜風がコースを駆け抜ける「はまなすコース」の2コースを使用。トータルヤーデージは6,993ヤード(パー72)であるがコースはグリーンに特徴があり、グリーンの傾斜や芽など複雑な要素が選手を悩ませているようだ。

シニアオープン会場では「ゴルフで健康寿命を延ばそう!プロジェクト」も開催。ゴルフスクールやトークショー、そして「ごる印めぐり」と名付けて「歩く」イベントを企画。6か所、9か所、18か所でスタンプを集めると先着順で賞品がもらえるといった楽しいイベントも用意されているので、観戦以外でもシニアオープンを充分楽しめる内容になっている。

注目の選手では、シニアルーキーの片山晋呉がシニアオープン初出場。これまでシニアツアー4戦に出場しているが、最高順位はデビュー戦を飾ったスターツシニアの4位。現在賞金ランキングは18位で、レギュラーツアーとは異なるシニア向けのマネジメントを模索中だ。「ちょっと自分が想像していたことが、雰囲気とか試合でやっていることが、全部ちょっとずつずれているんですね。一致していない。ちょっと時間がいるんだろうなぁと」と感じているという。


レギュラー31勝を挙げている片山は、その内7つ日本タイトルを獲得している横綱でもある。当然シニアツアーでは「日本シニアオープン」と「日本プロシニア」という日本タイトル奪取を早いうちから狙いにくるだろう。能登カントリークラブの練習ラウンドはすでに5回こなしているといい「初めての日本シニアオープンです。ナショナルオープンなので、一番強い思いがあります。もう優勝しか狙っていません」と、キング片山は決意の強さを示し、日本タイトルのグランドスラム獲得に照準を合わせた。

片山よりシニアツアーデビューが1年先輩で現在シニアツアー賞金ランキング首位を快走しているのが宮本勝昌だ。

8月のファンケルクラシックでシニア初優勝を飾り、「これでシニアツアーのメンバー入りができた気がします」と51歳になるわずか8日前、50歳の間にシニアで存在感を知らしめた。先週のコマツオープンでは優勝した60歳の久保勝美とは惜しくも1打差だったが「シニアの面白さや醍醐味があります。年の差があっても、大先輩方が優勝するだなんて、励みであり、楽しさでもあるんですよね」と嬉しさが先行するようだ。

宮本はこの2週間、PGAシニア後援競技やシニアツアーで北陸の地で過ごしていることもあり「松林とか海沿いという好きな景色が多いので回りやすさを感じます。コースも基本広いですけどセパレートされていますよね。ティーショットで狙いどころをフォーカスしやすいので、自分にとってはプラスかもしれません」と相性を確かめている。

参加選手126名、プロ114名、アマチュア12名が出場する今年日本一のシニアゴルファーを決める大会がいよいよ北陸・能登の地からスタートする。