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シニアツアー

〔KOMATSU OPEN/2R〕久保勝美は仲間とのバーディー合戦で2位タイに浮上!明日も安全運転を守りで逆転を狙う

2023年09月08日

 ビックスマイルがトレードマーク。60歳の久保勝美が第2ラウンドを6バーディー・ノーボギーと会心のゴルフを披露し、首位3打差の2位につけた。第1ラウンドからノーボギーゴルフを継続中で、好調を続かせている。

 第2ラウンドは最終組の1組前でI・J・ジャン、片山晋呉、崎山武志とのペアリング。勢いのある若手2人に対し、シニアツアーでは人気を集める仲良し同級生トリオ「タイトリスト3兄弟」の崎山とバーディー合戦のゲームを披露した。久保は前半で2つスコアを伸ばし、後半に入り10番で3つ目のバーディー、そして12番からは3連続バーディーを仕留めた。終わってみれば崎山が13アンダーで抜け出し、ジャンとは10アンダーで並んで最終日最終組で再び戦うことになる。

 久保は「勢いのある崎山について行こうと思っていました。だけどマネジメントを無理せず安全にと、自分のプレーを守ることは結構大変でした。ティーショットはフェアウェイに置く。グリーンの真ん中を狙う。ということを徹底した結果、この位置につけることができたので良かったです」と肩をなでおろした。

 これまで過去8回コマツオープンに出場しているが、2018年の12位が最高順位で、昨年は60位と低迷。決して相性の良いコースではないことを頭に入れて、慎重にそして安全にということを守り切った。「このコースのグリーンはラインと芽が読みにくいんです。一年前のコマツオープンのプロアマで、急遽井戸木(鴻樹)さんがケガで欠場になってピンチヒッターで出たんですけど、井戸木さんは『俺はお客さんにレッスンするから、久保はプレーしてくれ』ってね。途中でお客さんにフックラインを読んだら、井戸木さんはスライスだと。そんな真逆なことが何度も続いて、最終的に僕がラインを読めていないんだという結論になったんですよ」と、当時久保にとって衝撃を受けた出来事だった。

 それから眼科で検査してもらうと強い乱視が見つかり、視力の矯正を考えるようになったという。ボールにも一周線を描き、グリーン上では必ずピンを中心に一周し、全体から傾斜を見るルーティーンにしたのだ。「一年前にこのコマツで井戸木さんから教わらなかったら、こんなにパッティングが決まらなかった」と久保はしみじみ話した。

 いよいよ迎える最終日。同組の崎山も身近なライバルではあるが「僕のゴルフのモットーはノーボギーゴルフ。そこを目指します」と目標を明確にする。それに加え、大会では60歳以上の選手を対象にグランドシニア賞が用意されていることも視野に「今年の関東グランドシニアでは崎山に勝ったけど、こちらのグランドシニアでも勝ちたいよね」と、久保はビックスマイルを見せた。久保にとっては2015年金秀シニア優勝以来の、シニア2勝目も目前だ。