梶川武志(52)が6バーディー・1ボギーの5アンダー、67ストロークで回り首位3打差3位タイと好スタートを切った。梶川は中部プロゴルフ会の会員。プロ会の月例で顕著な成績を示していることもあり、今回は主催者推薦で出場を果たしている。「現在は千葉県八千代市で梶川・久古ゴルフアカデミーを開校しているので千葉のレッスン活動がメインですが、家が愛知県にあるので、月に1週間くらいは帰宅しているんですよ」と2拠点生活をしていることを明かした。
梶川のシニアツアー参戦は3シーズン目を迎える。ルーキーイヤー2021年の予選会ではランキング19位で10試合に参加して賞金ランキング53位。2022年の予選会ランキングも19位で出場7試合にとどまり賞金ランキング68位に終わっている。
予選会ランキング上位入りを狙い今年も出場したが45位と低迷。「出られる試合が日本プロシニアだけになりそうなので、今回のコマツオープンではなんとしてでも成績を残したい」と強い決意を抱いている。
梶川の第1ラウンドはパッティングが冴えていた。10番ホールスタートで6メートルを沈めてバーディーが先行。11番をボギーとしたが、15番で5メートルを獲ると17番は1メートル、18番では6メートルを決めて2連続バーディー。ターン後の1番パー5は2オン2パットでバーディーを決めると、この時点で5アンダーとリーダーボードに名前を上げる。5番パー5では残り108ヤードを4メートルに着けて、さらにスコアを伸ばし67ストローク、3位グループでフィニッシュした。
しっかりとパッティング決められたのには、日曜からコース入りして積み重ねてきたパッティングの練習量に尽きる。「ラウンドレッスン会もお手伝いさせていただいたおかげもあって、コースラウンド回数が他の選手よりも多かったのと、レッスン会後には人より多くパッティング練習に時間を費やすことができたので、パッティングには自信を持てています」と早めにコース入りしたアドバンテージも生かせたようだ。
「練習ラウンドで高橋朋範プロから足の使い方を指摘されて修正したりと、良いパフォーマンスを出すために少しずつでも改良しています」と向上心も衰えることはない。「全体の練習量を増やしたことも好調の理由だと思います。この試合を含めてあと2試合しかないので、練習するしかないんですよね」と選択肢がない中で、どうやってベストを出すべきかを考え、練習量という結論に至ったのだった。
「練習ばかりすると、ヒジとか腰とか痛くなるので、そのあたりもバランスを考えないといけないんですけどね」ともどかしさもあるようだが「明日は最終組で嬉しいです。久保さんと回ると褒め殺しされちゃうので、ひとつ前の組で良かった(笑)。シニアツアーで上位メンバーと回れるのは楽しみです」と、梶川は声をはずませた。