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シニアツアー

〔KOMATSU OPEN/前日〕野仲茂は好調なゴルフにも気負わずにプレーすることを優先

2023年09月06日

 コマツオープン前週(9月2、3日)に行われたシニア後援競技「鴻巣シニアオープン」では通算13アンダーと爆発力を見せ優勝を飾った野仲茂。「最終組で一緒に回った飯島さんとは、最後の1打まで気が抜けない緊張が続いた戦いができましたね。だからこそ嬉しい優勝になりました」と野仲は充実した表情を見せた。そんな野仲が勢いをつけたまま、今年のコマツオープンに挑む。

 先週の「鴻巣シニア」で最後まで競い合ったというのが今シーズン絶好調の飯島宏明。シニア5戦を終えて賞金ランキングは5位。直近ではマルハン太平洋シニアでプレーオフに進出し、シニア初優勝こそ逃すが、飯島の存在感を印象付けた大会になった。

 そんな飯島と接戦繰り広げた野仲も今年は負けられない。野仲はシニア5戦中、2度のトップテン入り(ノジマチャンピオン杯5位、スターツシニア5位)をしており、賞金ランキングは現在12位。シニア入りしてから賞金シード資格を維持しているだけに、今年もシード入りを狙った戦いにはなる。

「もちろん目指すは初優勝です。もちろん優勝はしたいんですが、とりあえずシード圏内に入って、あとはのびのびプレーすれば自然と優勝が見えてくるのかなと。どうしても優勝、優勝と思い過ぎると、シードすら取れなくなっちゃうときもある。ただ、先週の『鴻巣シニア』で優勝した勢いがあるので、コマツでもなんとか上位に食い込みたい」と力強く口にした。

 曲がらないショットが武器だからこそ、野仲は安定した成績を続けている。「調子は良かったり悪かったり、日替わり。良い時も悪い時も長続きはしないという感じですかね。そんなもんじゃないかな、ゴルフってみんな」。無欲のようだが、先週優勝したことで、ツアーでも勝ち欲が出始めている様子。コマツオープン過去の戦歴は、2021年で19位、2022年は14位と相性は悪くない。

 今年8月には所属する横浜カントリークラブでレギュラーツアー「横浜ミナトChampionship」が開催され、主催者推薦選手として久々に出場した。「予選落ちしたんだけど、久々のレギュラーだったので気負いすぎたのかな。所属コースなので、メンバーさんもいっぱい応援に来てくれたんだけど、なかなかその前で良い所を見せられなくて。今振り返ると久々の雰囲気にのまれたのかな。調子は良い感じのまま挑んだんだけどね、強風が珍しく吹いていたりと、ちょっと悔しい結果でした」と反省もあるが、間もなくシニア4シーズン目を迎え、シニアツアーも中堅という立場に入る前に、初優勝をあげておきたいところだ。