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シニアツアー

〈マルハン太平洋シニア/1R〉宮本勝昌が地の利を生かして7アンダー・単独トップ 2戦連続優勝に王手

2023年08月26日

 レギュラーツアー通算12勝、そのうち公式戦5勝。50歳を過ぎた今シーズンもレギュラーツアーの賞金シードを保持し、二足の草鞋でシニアツアーに出場している宮本勝昌。数々の実戦で結果を残してきた百戦錬磨の男は、どの試合も出だし3ホールに細心の注意を払っている。コンディションが良い時、悪い時など、その時の調子に合わせた“入り方”があるそうだ。

 先週の「ファンケルクラシック」でシニアツアー初勝利を飾った宮本の今のコンディションは、間違いなく良好だ。しかし、今日はスタートホールでボギーを打ち、良い入り方ができなかったと反省を口にした。

 「調子が良いことは分かっていたんですが、出だしが上手くいかなかった。スムーズに体が動かなかったこともありますが、今日は珍しい風向きだったんです。その辺りを過剰に意識してしまったのかもしれません」。

 太平洋クラブ御殿場コースは、自宅から15分の距離。御殿場市民の宮本にとってホームコースだ。しかも、師匠・芹澤信雄のアカデミーがあり、コースのことは熟知している。そんな宮本だからこそ、わずかな異変に過敏に反応してしまったようだ。

 スタートホールで躓いた宮本だが、3番4番で連続バーディーを奪って気持ちを落ち着かせる。続く5番でボギーを打ったが、6番、9番、10番でバーディー。地の利を生かしてスコアを伸ばしていく。11番のパー5では、ピンまで240ヤードの2打目を3番アイアンでグリーン奥のエッジへ運び、8メートルの3打目をパターで沈めてイーグル奪取。この時点で5アンダーとした。

 その後、14番から16番では3連続バーディーを決め、一気にトーナメントリーダーへ。「好スコアを意識しだすと、うまくいかなくなるのはよくあること」と、最終ホールはボギーとしたが、7アンダーの単独トップで第1ラウンドを終えた。

 

2位に1打差の単独首位で明日を迎える宮本は、「出だしと上がりホールを締めて、良いプレーをしたい」と2試合連続の頂点を目指す。