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シニアツアー

〈マルハン太平洋シニア/前日〉2戦連続優勝がかかる宮本勝昌「2日間競技はミスできない」

2023年08月25日

 昨年9月の「コマツオープン」でシニアツアーデビューした宮本勝昌は、これまでシニアツアーに9試合に出場している。最終日最終組でプレーしたのは、9戦中5回。しかも、トップ10を外したことはこれまで一度もない。現在もレギュラーツアーでシード権を確保していることもあり、シニアツアーでは圧倒的な存在感を見せているのだ。しかし、なぜか優勝には手が届かない試合が続き、初勝利を挙げたのは出場9戦目、前週の「ファンケルクラシック」だった。

 最終日は、首位の細川和彦に2打差の2位タイでスタート。途中、雷雲接近で競技が90分間中断したが、集中力を切らすことなく8バーディ、1ボギーの大会ベストスコア「65」をマークして、通算14アンダーで逆転優勝を果たした。

 「パッティングが非常に好調でした。自分のストロングポイントでもあるミドルパットがよく決まり、良い所がたくさん出せたことが勝因。これまで優勝に届かずに先週勝てたのは、やはりパッティングが良かったことが大きいです」。

  宮本に追い風なのは、今大会も地元・静岡県で大会が行われることだ。

 「裾野カンツリー倶楽部(『ファンケルクラシック』開催コース)も日頃から練習させてもらっていますが、太平洋クラブ御殿場コースはそれ以上に通っているゴルフ場。コースへ来ればスタッフやキャディさんが声をかけてくれるし、ホーム感はさらに強いです。それに裾野CCは自宅からコースまで30分でしたが、今週は15分。さらに近いんですよ」。

 2週連続優勝をかけて大会に臨む宮本がポイントに挙げたのは、2日間競技の戦い方だ。

 「僕の中では、4日間競技よりもミスできないイメージがあります。“攻めながら守る”のか、“守りながら攻める”のか。どちらが正解か分かりませんが、2日間競技は攻守のバランスを上手くとりながら戦わなければいけません。そのためにも、3番、6番、11番、18番のパー5では、確実にスコアを伸ばさなければいけないと考えています。一番良くないのは、焦ってしまうこと。自分の気持ちをコントロールして焦らずにプレーしたい」と、明日からの戦いに向けて気持ちを引き締めた。