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シニアツアー

〔Fancl Classic/2R〕もうすぐ51歳を迎える宮本勝昌が首位と2打差で最終日最終組に挑む

2023年08月19日

 9日後に51歳の誕生日を迎える宮本勝昌が、初参戦となるファンケルクラシックの第2ラウンドで68をマークし、通算7アンダー2位につけた。今季の宮本はレギュラーとシニアツアーの二刀流で戦いながら、5月に初参戦した全米プロシニアでは初日に66をマークして2位に着け、大会最終成績を10位とし、海外シニアメジャーでも存在感を示している。

 今回は地元の御殿場から楽に通える近距離の裾野カンツリー倶楽部での開催ということもあり、地の利も生かしたいところ。第1ラウンドは69ストロークで6位。地元の声援を受けながら迎えた第2ラウンドは、前半で4つのバーディーを重ねる猛チャージ。後半10番パー5でもバーディーを重ね、首位の細川に1打差まで迫ったが、12番をボギーとし差を詰められず、首位2打差の通算7アンダーとして最終日最終組を迎えることになる。

 宮本は「色々試行錯誤しながら良い所を探してはいるんですが、中盤の失速もあり、手ごたえが見つからないまま今日終わってしまいましたね。もう少し練習してフィーリングを戻し、明日に備えたいと思います」と状況を受け止める。

 ギャラリーの声援は、大きな力に変えられることがベテラン・宮本の強みでもある。「大会がワイワイガヤガヤしていて、とても心地よいですね。ギャラリーの方にたくさん来ていただく中でゴルフをするというのは、プロゴルファー冥利に尽きます」と改めてファンの存在に感謝する。「ゴルフファンはゴルフをやるのも好きな方が多いので、自分がプレーしている状況とかを、ギャラリーみなさんが自分なりに解釈しながら声に出してもらえるというのは微笑ましいですよね。シニアツアーは特にギャラリーとの距離が近く感じるので、それがシニアの良さであり、お互いの面白さになっているのかなと感じました」。まもなくシニア2年目に突入する宮本ならではの楽しみ方でもある。

 またしても50歳のうちにシニア初優勝を飾るチャンスが到来した。シニア初年度で挑んだ5試合はすべてトップ10入りを果たす現役のレギュラー選手が、最終日に本領を発揮するのか。細川和彦、片山晋呉、そして宮本勝昌という昭和世代の学士プロという役者がそろった戦いに注目が集まる。