シニアルーキーとして注目される増田伸洋（５０）が堂々の２位フィニッシュを飾った。シニア最終予選会で２３位という成績だったが、本大会は２８位までランキングが下りたことにより増田の出場が叶っている。
第１ラウンドは３バーディー・１ダブルボギーで７０ストローク。最終ラウンドは１８位からのチャレンジだった。前半流れがつかめない中で、７、８番と連続バーディーを奪取。後半１１番パー４のバーディーを皮切りに、１３番パー４では６メートル下りのバーディーパットを沈めると、１５番から３連続バーディーとあっという間に流れを掴み、終わってみれば７バーディー・ボギーフリーと爽快のフィニッシュ。
「今日はキャディさんのラインがすべて合っていたので、それを信用して打っていました。自分的には納得のいくラウンドでした」と、難グリーンも味方につけられた。「昨日ラウンド終わってから、平塚プロにレッスンを受けて、それを自分で意識してやってみようということで、それが結構良くてね」と先輩プロとの関係も良好だ。
シニア２戦を終えて「楽しいです。皆さん本当に良い雰囲気で接してくれて、本当に楽しいです。開幕戦ではいろんな意味で洗礼を受けましたが、ようやく馴染んできて、自分のゴルフができてきているかなと思います」と増田は肩の荷を下ろした。
２００６年「マンダムルシードよみうりオープン」で優勝している増田。昨シーズンはAbemaTVツアーをフィールドとし、試合勘を切らさないよう、無理のない範囲でトレーニングを続け、シニア入りの準備をしてきた。「今日のゴルフは１００点です。念願だったシニアツアーですし、出場優先順位のランキングが下りてくる次の大会に備え、万全にしておきます」と笑顔を見せる。表彰式では最終ラウンドのベストスコア賞（５０万円）もゲット。シニア２戦目にして、期待のルーキーが上位で存在感を示した。