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シニアツアー

〔金秀シニア/1R〕ほろにがデビューも楽しい!シニアルーキー増田伸洋、葉偉志をご紹介

2023年04月07日

 今年3月に50歳の誕生日を迎えたばかりのシニア1年生。出場選手の中で一番若いのが、レギュアーツアー1勝を挙げている増田伸洋。シニア最終予選会では76-73-71と徐々にスコアを伸ばすものの最終順位は23位。かねひでシニアでは29位まで順位が下りたが、今後は大会の出場人数や欠場による繰り上げ発生などによって、上位からツアー参加の可能性が出てくる。

 デビューを飾った第1ラウンドでは秋葉真一(57)、倉本昌弘(67)という大先輩との同組。「もう、本当に変な緊張感がありましたよ。今まで味わったことない緊張感でした」とホールアウト後、汗をぬぐった。

「だけど、今までテレビで見ていた、みんなで楽しそうにやっているなあという雰囲気がそのままでした。優しく受け入れていただいたという感じです」とにっこり。ゲーム展開は、2番でバーディーが先行したが、8番パー3のボギーから始まり、後半4つのボギーで結果76ストローク、4オーバーは56位タイ。「僕が途中から調子が悪くなって、バタバタ行っちゃいましたけどね(笑)。ピンポジションも難しいし、グリーンは硬くて速いし、素晴らしいセッティングを用意してくれて、プレーが楽しいです」。緊張感たっぷりのデビュー戦だったが、楽しい余韻のほうが強く残ったようだ。

 シニアデビュー初日の順位としてはくすぶるところもあるが「レギュラー選手との大きな違いは、引き出しの多さ。今日はたくさん勉強させてもらいました。今は色々なことをこのシニアツアーで吸収したいです」と穏やかな表情を見せた。

 シニアデビューを飾る選手の中には、レギュラーツアー2勝をマークしている台湾出身の葉偉志(よう・いし)の名前がある。葉にとっては久々の試合で「ドキドキする。楽しい気持ちと不安な気持ちが両方」とスタート前に本音ものぞく。日本のレギュラーツアーは2011年が最後。それからは母国台湾で陶器やヒノキを使った工芸品などの販売に携わり、ビジネスも順調に進んでいるという。一方で、大好きな日本でのプレーも思い描きながら、2017年にはPGA資格認定プロテストに挑戦し、最終プロテストに合格。翌年PGAメンバー入りを果たしている。

 「台湾とはグリーンも芝種ももちろん違うので、久々の試合に戸惑うこともあるのですが、僕は風が大好きだから、このコースでのプレーは楽しい」と笑顔ものぞかせる。葉の得意クラブは低い弾道も操れるアイアン。第1ラウンドは77ストローク、5オーバー60位と出遅れたが、今シーズンの活躍にも注目したい。