60歳以上のカテゴリー「いつまでも元気なシニア」という意味が込められている
「ひやみかち」の部
はプロ8名、アマチュア7名が出場。4月6日の第1ラウンドは72ストローク、イーブンパーでプレーした沖縄出身の友利勝良(68)と初見充宣(70)が首位タイ。首位に1打差3位に地元沖縄の川上典一(67)が続いている。
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友利が地元沖縄で好スタートを切った。18ホールを終え「精いっぱいだったよ」と充実した表情を浮かべる。3番パー3(177ヤード)は同組、海老原清二のショットがグリーンオーバーしたのを見て「軽めで打とう」と判断し80センチにつけるスーパーショットでバーディー。7番パー4をボギーとしたが、9番パー5では残り30ヤードのアプローチを2.5メートルにつけて再びバーディーを奪った。
ハーフターン後、10番パー4のセカンドショットでグリーンキャッチに失敗しボギー。友利は「沖縄のグリーンは硬め。グリーンに直接乗せられるんだけどね、ボールは転がっちゃう。思っているよりも止まらないしね、それでちょっと迷うんだよ」と苦笑い。バックナインはだんだんと風が強くなり、パーでしのぐだけでも精一杯だったが、終わってみれば全体のスコアが伸び悩んでいたこともありトップで初日を終えることができた。
「みんな年寄りばかり。まだ僕はね、この中で若いほう」といい、8名の出場選手年齢順ではちょうど真ん中4番目にあたる。「若いうちにね、勝っておくよ。ひやみかちに来たら『1』っていう数字しかないよねぇ」。久々の好スタートに、友利は「優勝の1」を見据えていた。
シニア後援競技として「金秀シニア」がスタートした2008年大会の覇者でもある初見充宣(70)が、相性の良いコースでイーブンパーとスコアを守り、友利に並んで首位発進した。前半は「いかに2パットでゴルフできるのか心配だった」というほど、パッティングのタッチが合わず2ボギー、2オーバーでターン。しのぐホールが続き13番パー4では1メートルを外し3つ目のボギー。なんとか流れを変えたい14番パー3。前組でプレーしている海老原清二の姿を、無意識に目で追っていた。「パッティングを打ってスライスしたのが見えたんですよ。それで同じところにショットして、海老原さんが外したラインだったんですけど、物まねしたら入りました」とバーディーを奪い、15番、16番でも3メートルのラインを沈めてスコアを戻した。続く17番パー3では、ピンまで右に3メートルの距離だったが、これはカップの右縁をなめてバーディーならず。ボギーが先行するパターンだったが、チャンスを待ち続けた結果、好スタートにつなげられた。
過去3度、金秀シニアで優勝というタイトルを手にしている初見だが「コースのどこに何があるか分かるんですけど、パターだけはね、ほんと水もの。毎週パター変えてます。今日はキャメロンだよ」とパッティングに関してはまだまだ手探り。「なんかスコアボードには上位に沖縄産が来たね。明日の対決も楽しみにしています」と、勝ち切る強さをにじませた。