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シニアツアー

〔金秀シニア/前日〕塚田好宣は「喜瀬の風」が吹きぬけるコースで大会連覇を狙う

2023年04月05日

 2023年PGAシニアツアーは4月6日、7日、8日の3日間「金秀シニア 沖縄オープンゴルフ トーナメント」を皮切りに全13試合が開催される。

 本大会は2008年からスタート。第5回大会までは後援競技という位置づけだったが、第6回大会(2013年)からPGAシニアツアー競技の開幕戦を飾り今年はシニアツアー開催10回目を迎えることになる。

 これまでは2日間競技だったが、昨年より3日間となったことでモチベーションもさらに高まり、選手たちは金秀シニアに向けて調子を上げてきた。本大会よりルーキーとしてシニアツアー入りを果たすのがツアー1勝の増田伸洋をはじめ、葉偉志(ツアー2勝)、I・J・ジャン(ツアー3勝)と新顔を迎え、歴戦のベテランシニア72名が集結した。またエキシビジョン競技として(名誉競技)60歳以上のひやみかち、75歳以上のちゃーがんじゅーと新たなカテゴリーをオープン。ひやみかちはプロ8名、アマチュア8名が参加し6、7日の2日間(36ホール)で賞金総額200万円が用意される。ちゃーがんじゅーはハイパーシニアといわれる75歳以上のプロ3名、アマ1名が8日のみ18ホールで賞金60万円をかけた手に汗握る戦いとなる。

 ディフェンディングチャンピオンとして大会に挑むのがシニア5年目となる塚田好宣(53)。昨シーズン13試合に出場し、金秀シニア優勝を含めトップ10入り5回と安定した成績を残すことができた。さらに全米シニアオープン(予落)、全英シニアオープン(63位)にも参戦。海外シニアメジャーという夢の舞台に立ち、強い刺激と大きな経験値が得られた一年だった。

 「海外の選手と肩を並べて戦うためには、飛距離が足りない。ヘッドスピードのアップと転がるボールを打ち分けられるようになることが必要だと感じました。そういう目標の下にトレーニングをしていて、だんだんですけど、このオフに取り組んできたことが見えてきたかなというところです」と着実に歩みを見せているようだ。

 大会連覇のためには「パー3ホールは短い距離なのですが、風が山とか林にぶつかって変化するんですよ。あらゆる要素が詰まっていて結構難しい。そのあたりでスコアを崩さないように。特に終盤のパー3はキーになってきます」と喜瀬の風の読みとタイミングが重要だと分析している。

 今年の目標は「一番になりたい」と素直な思いも口に出るようになった。これまで6度のシニア賞金王にも輝いているプラヤド・マークセンは友人でもあり、良きライバルでもある。マークセンのように、シーズンを通してベストパフォーマンスを遂げられるようにと前を向く。新しい世代の選手も増えてきたことも、モチベーションを維持できる理由のひとつである。「先輩たちからの学びもたくさんありますし、若い世代との戦いも楽しみなんです」。

 いくつになっても夢は尽きない。ますますパワーアップした塚田好宣の新しい挑戦が始まる。