「僕以外の同組選手が出だしからバーディーを決めていて、自分だけがなかなかバーディーがこないと思っていました。でも同伴競技者の皆さんのおかげで、今日のスコアに繋がりました」。真中幸雄(58・B)は3アンダー首位タイとした初日を振り返った。
アウトコースからスタートとなった真中。最初のバーディーは6番パー4。2打目を1メートルに寄せ、初めてのバーディーを奪うが、続く7番パー5で3オン3パットのボギーとしてしまい、イーブンパーで押し返す。
後半は10番パー4で3メートル沈めてバーディーとしたが、13番ホールでティーショットをミスしてボギーとしてしまう。「前半からバーディーが先行したんですが、ボギーがきちゃう悪い流れ。それが14番からは変わりましたね」。15番パー5では2打目もグリーン横まで運び、バーディーを奪うバウンスバックに成功。上がりの17番、18番でもバーディー。通算3アンダーでホールアウトした。
初日を振り返って「ティーショットが安定していました」。宍戸CC・東コースはトリッキーなホールもあり、ティーショットを曲げてしまうと傾斜地やバンカーに入ってしまい、グリーンを狙うことが出来ず、スコアメイクが難しくなる。「ティーショットが安定することで、セカンドショットでうまくグリーンを狙え、好スコアになった要因だった」と真中自身も感じている。
茨城県坂東市にあるT&Aゴルフガーデンで真中自身が講師を務めるM“ Golf Academyを開設しており、スクール生は約50名で週5日間レッスンを行っている。”ゴルフを楽しむこと“をモットーにしている。「ラウンドはスクール生やお客様と、月に7、8回はしていますが、競技会はまた違った雰囲気です」。試合そしてシニア選手権の雰囲気は通常のラウンドとは別物と多くの選手から聞こえてくる。
最終日は2021年覇者・中根初男とのペアリングとなる。「実は楽しみなんです。僕がシニアになってから練習日などに一緒に回ってもらったりしていたんで、中根さんが2021年に勝った時にも、来年は一緒に優勝争いをしようと言われましたが、全然自分がダメでした(笑)」。
同じ茨城県の先輩とのラウンドにも楽しみと話す真中の言葉には、今のゴルフに自信があるようにも感じられた。同郷の先輩の胸を借りて、最終日トップを目指す。