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【野萩カップPGA後援/1R】首位1打差3位タイに勝俣陵と岡田絃希

2023年05月09日

「野萩カップ PGA後援2023」

の第1ラウンドで、4アンダー首位と1打差3位につけているのが、勝俣陵(JPアセット証券)、岡田絃希(日本植生)の2名。レギュラーツアー経験者が冷静なプレーで腕前を披露している。

 勝俣は今季JGTツアー賞金ランキングシード選手として活躍している。レギュラーツアー開幕戦から3試合を終えたところで、本人曰く「ところどころ迷うこともあるのですが、シーズン前にゴルフ漬けだった合宿の成果と手ごたえはあります」とレベルアップを感じている。埼玉県出身ということで、試合会場の鴻巣カントリークラブを良く知る選手の一人でもあり、「来週のレギュラーツアーに向けて、これまでの成果を発揮したい」と怯むことがない。

 第1ラウンドでは、2番パー5ホールでバーディーが先行。4番パー4でもバーディーを重ねる。途中8番パー5では左の池に捕まり流れが止まったかと思われたが、9番から3連続バーディーで躍進。後半はパーで凌ぐホールが続き、17番パー3ではグリーン奥からアプローチトライが決まらずボギー。最終18番パー5ではティーショットを左に曲げ林に入れるが、丁寧にパーでホールアウト。「このコースはラフに入れてしまうとチャンスを作るのが難しい中で、ショットは良い感じを掴めています。最終ラウンドは2ケタアンダーでフィニッシュしたいです」とプロ4年目を迎えた勝俣は、逆転優勝を見据えている。

 10番ホールから最終組でスタートした岡田絃希は、1イーグル4バーディー3ボギーという内容でプレーを終え、すがすがしい表情でホールアウトした。「前半も2アンダーでターンできましたし、最終9番パー4は、グリーン奥からの難しいアプローチだったんです。自分のマネジメントを信じて最善のボギーフィニッシュ。気持ちよく明日の最終ラウンドにつながります」というのが理由だった。

 実は大会前日、レギュラーツアーであるミズノオープンの出場予選会に参加するため岡山県にいた。結果は悔しい予選落ち。それから飛行機を乗り継いで夜11時に埼玉県のホテル入りをしたという。当然練習ラウンドもできていない中での上位フィニッシュには、レギュラーツアーのフィールドを目指したいという強い意志があってこそ。「初めてのコースでなかなかチャンスがつかめなかったですけど、18番パー5でイーグルを獲れたことで、気持ちに少し余裕も作れたので、流れが良くなりましたね」。4番パー4では残り90ヤードから2メートル、7番パー3では174ヤードを8番アイアンでグリーン奥7メートルにつけてバーディーを重ねた。

 2021年QTファイナルで7位に入り、2022年は念願のレギュラーツアーに参戦。17試合中予選通過は7試合で賞金ランキングは悔しい85位。その年のファイナルQTで結果を出せず、今年は出場できる試合が限られる中での挑戦となる。「チャンスがある限り、そのチャンスをものにしたい。最後までくじけずに、です」。返り咲きをかけて、岡田にとっても負けられない最終ラウンドになる。