7月2日に金砂郷カントリークラブにて開幕した北関東ディビジョンは8チームあり、ブロック分けされていないのは北関東ディビジョンだけである。総試合数は28試合に及ぶが、これは開催ゴルフ場が快くジュニアに提供して下さることが大きい。開幕戦の金砂郷カントリークラブ(茨城県)以外に、最終戦8試合は、8月27日、栃木県にある那須伊王野カントリークラブが開催に協力して下さった。
8試合の中でも特に注目されたのは、どちらも6戦無敗、事実上の優勝決定戦となった中島孝之監督率いるIBK Glanz と松山悟監督率いる那須ジュニアセレクションの一戦。
マッチ1はGlanzが3ポイント連続奪取し那須セレクションを圧倒する。逆にマッチ2は那須セレクションが3ポイントを獲得し、勝負の行方はマッチ3の結果次第となる。迎えたマッチ3、フラッグ1では那須セレクションがバーディー発進から1ポイント獲得すると2フラッグはGlanzがイーグルを決めて1ポイント取り返す。両チーム一歩も譲らぬ状況で迎えたフラッグ3、まずお互いバーディーとし、次のホールでGlanzがバーディーを決め那須セレクションはパーとする。最終ホールは両チーム共にバーディーで、北関東ディビジョン史上最高の大混戦をGlanzが制しディビジョン優勝を決めました。
優勝したIBK Glanz チーム
2019年に決勝進出経験があるベテランの中島孝之監督も『最終ホールの最後の一打まで勝負が決まらないという展開は、5年間で初めての経験です。ポストシーズン前に気持ちが引き締まる試合が出来た事は、これからポストシーズンでの対戦にも生きてくると思います。那須セレクションは本当に強かったです。接戦過ぎて写真撮る余裕すらありませんでした。とコメント。
一方惜敗となった松山悟監督は、『チーム結成時はGlanzに歯が立たないと思っていました。最終戦も相手に胸を借りるつもりで、下を向かずに頑張って来いと送り出しました。最後の最終ホールまで食い下がる粘りを見せ、堂々と戦ってくれたことに嬉しさと強く成長した喜びを実感しました。対戦相手であるGlanzへの感謝と、追い詰めていたので少し悔しいですが、多くの実ある試合でした』と悔しさより自チームの成長を喜んでいた。
北関東ディビジョンのディレクターを務め、FEソレイユとFEドリーム2チームの監督を務める加茂靖倫監督は、毎年思いますがジュニアリーグ1シーズン戦うと、技術だけじゃなく精神的にも良い意味で予測外の成長が見られとても驚かされます。保護者やゴルフ場も協力的なのでこれからも継続して運営していきたいと来年以降も開催に意欲的だった。