基本方針
近年、熱中症による死亡者数・緊急搬送者数は著しい増加傾向にあり、気候変動等の影響を考慮すると熱中症対策は極めて重要な課題です。熱中症予防対策について安全対策の基本方針を、ジュニアリーグ試合開催に関わる監督コーチ、参加者・保護者含む、ゴルフ場関係者並びにすべての運営関係者と共有することが重要になります。
試合前
・ 熱中症警戒アラートが発令された場合、試合中止や日程変更を検討する。
・ 開催ゴルフ場にAEDが備え付けられているか確認する。
・ AEDを使用する必要があった際の連携をゴルフ場関係者と確認する。
・ 監督、コーチ、スコアラー、ゴルフ場関係者は、緊急時の連絡系統を必ず 確認する。
・ 選手、監督、コーチ、スコアラーは、試合前、睡眠・食事をしっかり摂り、体調を整える。
・ 選手、監督、コーチ、スコアラーは、試合中に不足しないよう十分な飲み物を準備する。
・ 監督は、万一に備え経口補水液を準備する。
試合中
・ 選手は1ホールごとに水分補給する。
・ 監督、コーチ、スコアラーは1ホールごとに水分補給したか確認する。
・ 乗用カートが借用できる場合は、積極的にカート乗車を促す。
・ 選手は、少しでも体調の変化を感じた場合、速やかに監督、コーチ、スコアラーに申し出る。
・ 監督、コーチ、スコアラーは、選手に異変がないかよく観察する。
・ 体調不良の選手が出た場合、補欠の選手はどこからでも補充できる
試合後
・ 監督、コーチ、スコアラーは体調不良の選手がいないか確認する。
緊急
・ 体調不良の者が出たら適切な応急処置をする。
・ 緊急を要する可能性が高いと判断した場合、速やかに救急搬送する。
・ 体調不良の者が出たらPGAに速やかに報告する。
万一死傷者が出た場合の社会的責任はかなり大きく問われます。監督コーチだけにとどまらず協賛社、開催ゴルフ場を始め、ジュニアリーグ全体、ゴルフ全体へのダメージは大きく、その産業活動自体も継続が困難になる場合があることを認識しなければなりません。
◎熱中症になる原因
□環境
気温・湿度が高い、日差しが強い、風が弱い
□からだ
高齢者や乳幼児、肥満の方、低栄養状態、下痢やインフルエンザ等での脱水状態
寝不足による体調不良
□行動
激しい運動や慣れない運動、長時間の屋外作業、水分補給できない状況
これら3つの要因により身体のバランスが破綻し、汗や皮膚温度で体温調節ができず、熱中症を引き起こす可能性が高くなります。体温の上昇と調整機能のバランスが崩れ、どんどん体に熱が溜まってしまった状態を熱中症と呼びます。
◎応急処置について