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ジュニアリーグ

ポストシーズン 南関東第1位決定戦

2020年12月21日

 南関東ポストシーズンは12月5日千葉県ブリック&ウッドクラブにて千葉ディビジョンのSI-MFと神奈川ディビジョン厚木Golfer‘s Clubとの対戦となった。勝利したのは7.5ポイントを奪取したSI-MFチーム。12月19日に行われる東日本代表決定戦に駒を進めた。両チーム共に各ディビジョンの対戦では全勝で勝ち上がってきたチーム同士での戦いとなっただけに勝負の行方が気になっていたところだが、世界ジュニア経験者3名をそろえたSI-MFに勝利の女神は微笑んだ。

 次のステージに駒を進めたSI-MF。チーム名はスポーツインダストリーミュアヘッドフィールズの略で、スポーツインダストリーゴルフスクールが管轄し、ブリック&ウッドクラブの設計書であるデズモンド・ミュアヘッドの頭文字をとった。このコースに所属しチームのコーチも勤めるのが平塚とも幸プロ「このコースはジュニアに対し好意的で、会員になるとプレー代が高校生までは無料で提供をしています。子供たちとは機会があると一緒にラウンドをして時折指導をしている立場です」。昨年は1チームでの登録であったが、メンバーがその知り合いにも声をかけた結果、今年は2チーム(SI-MF・ SI-NF)に増え、SI-MFには7名での登録となった。

 去年、関東代表決定戦で茨城ガールズに関東代表決定戦で敗れたことから、参加者がリベンジにかける思いは強かったという「試合に行っている子達なので負けず嫌いな子が多いんです。でも練習はいつも通りでしたけどね」と平常心を保っての練習の積み重ねで迎えた今日であった。昨年初めて経験したジュニアリーグ。今年の対戦を迎え成長する姿が見られたという。「お互いを尊重し合ってやってくれているところが見られるようになりました。助け合いの精神ですね。パートナーがミスしてもこっちが頑張るよと。それとスクランブル競技が楽しい様ですね」。

 しかし、これだけの選手をそろえるとペアを作るのにも一苦労かと思うが?「相性の良い者同士をペアにしています。1組目は須藤みかなさんが中1なので柚月ちゃんを引っ張ってくれています。2組目は片野貫一郎さんと須藤樹さんの世界ジュニア経験者ペアいつも賑やかです。三組目は岸田想來さんが大久保友貴さんをよく面倒を見てくれています」その結果、落としたポイントは1.5ポイント。「全体的にはいつも通りのプレーしてくれたと思います。1組目が前半かみ合っていなかったと言っていましたが、後半かみ合いだした様で第1フラッグは落としたものの、第2、第3フラッグを奪取し逆転できたようですね」これで東日本代表決定戦に駒を進めることとなった。「栃木も個人の試合で成績上位者が多いチームと聞いています。ただゴルフは自分との闘いですので相手を気にせず、自分の実力を最大限に発揮してもらえばと思っています」と普段通りの戦い方で挑む気持ちを表現した。

 一方、神奈川ディビジョンを全勝で勝ち抜いてきた厚木Golfer‘s Club。「相手となる多くのチームが初参加で実力の差も分からなかったので目の前の試合をこなしていっただけです」と語るのはチームを率いてきた福田尚也監督。「目の前で同年代の上手な子供達のプレーを見て感じたものもあったと思います」この大会で獲得したポイントは1.5ポイントにとどまり残念な結果となった。

勝利したSI-MF

 お揃いのトレーナーを身にまとい、全員白のパンツでそろえたスタイリッシュなメンバー。子供たちのプレーを見ていると感心させられたことがあった。そこでチーム作りのポイントを聞いてみた。「私の運営するNFゴルフクリニックはジュニアスクールを始めて10年になります。6歳から18歳まで25名の登録があり、今回は年齢の枠に入った9名の登録となりました。今年初参加となりましたが、8月に岩室プロから話をいただき、スクール生に聞いてみたところ、参加したいと言ってきたので参加することになりました。試合に出ている子は少ないので、どういうチーム作りをしようかと思いましたが、挨拶、礼儀、そしてチームメイトを思いやるチーム作りを目指しました」特に目を引いたのがサポート役の子供達だった。ディボット後の目土、クラブ運びやバンカー慣らしなど、サポート役となったメンバーが‘テキパキ’と動く姿がそこにはあった。「サポートする選手も全力でサポートする。何事も全力で取り組む。勝つことが目的ですが始まってみると子供達の意識も変わっていったんです。試合を重ねていくと子供達同士でミーティングをしたりと」。しかし、これだけの期間でこれだけのチームが作れるとは考えにくかった。普段のスクールでの活動を聞いてみるとそこに答えがあった。「スクールでは礼儀などを特に重要視しており、具体的には練習に入る前にことばを言わせています。それは『礼儀』『コースの保護』『用具を大切に』『思いやりの心』『感謝』『向上心と自分に負けない気持ち』『目標をもってしっかり練習する』の七つです。ジュニアリーグのチーム作りもそれが(七つの言葉)が元となっているのでより強く子供達には伝えていますね」個人ではなく団体行動が伴うジュニアリーグの特性を最大限に結果として残したチームの一つであることには間違いない。福田監督は最後に「今年はこれで終わりですが最初に立てた目標は達成できました」と今年の成果に納得し来年を見据えていた。

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