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ゴルフデビュープログラムをご紹介します

2023年05月15日

参加者集合写真

 日本プロゴルフ協会が中心となってゴルフの面白さを伝えるゴルフデビュープログラム「ゴルフ場体験会」が5月7日、千葉県にあるブリック&ウッドゴルフクラブで開催された。プロゴルファーのレッスンとゴルフプレーが付いてくるプログラムが実現。参加費は3,000円という安さで土産付き。ゴルフプレーをためらっているゴルファーには絶好の機会となった一日を紹介する。

(左)平塚、富樫、庭瀬、下田

 「ゴルフは雨でもやるスポーツです。指導者が楽しませてくれるので今日一日楽しんでください」PGAゴルフ普及委員会委員長の下田和則の第一声からプログラムがスタートした。当日はあいにくの雨の一日となり「初めてラウンドをいやな思い出にしたくなかった」と開催を悩んだ末での言葉だった。 PGAゴルフデビュープログラム「ゴルフ場体験会」は平成27年にゴルフ市場再生活性化に向けた新たな提言として提言書が提出された。その後PGAでも提言書に基づく具体的な取り組みをすべきとの判断から、ゴルフ未体験者向けのゴルフ体験プログラムを開始した。当初は練習場でのプログラムとして行っていたが、昨年からゴルフ場でのプログラムへと進化した。ゴルフ場デビューは、練習場での打撃練習を重ね、一定の球筋が出てきた段階で初めて実現する。それゆえに、練習の過程で目的を見失い、止めていくものも多い。しかし、ゴルフの楽しさを知るにはゴルフ場でプレーをしなければ分からない。そんな悩みを解決すべく、プロゴルファーのレッスンとゴルフプレーが付いてくるプログラムが実現した。参加費は3,000円という安さで土産付き。ゴルフプレーをためらっているゴルファーには絶好の機会となった。

庭瀬プロが丁寧なコース説明

 会場となったのは千葉県ブリック&ウッドクラブ。今年は兵庫県に続き2回目の開催となり11名が参加した。最初のメニューは、ゴルフ場の利用方法やエチケットマナーについての講義。ゴルフ場での最低限守らなければならない基本的な事について説明の後、ゴルファーとしての心構えを伝えた。愛されるゴルファーになるために、ごまかす(スコアをごまかす)、ふてくされる(同伴者に不快感を与える)、待たせる(同伴者をいらだたせる)三つのワードはゴルファーがしてはならないこと。当たり前の事の様に思いがちだが、教えられなければ分からずにプレーをする。参加者は、ゴルフの「いろは」を説明したことで一様にうなずいている姿が見られた。 座学の後は練習場でのレッスンとなった。クラブのふり幅によって飛ぶ距離が変わるメカニズムや、基本的なスイングを説明した後、3つのグループに分けられた参加者を千葉県で活動するプロゴルファー3名(庭瀬敏和、富樫健一、平塚とも幸)が指導にあたった。

庭瀬プロによるデモンストレーション

 レッスンが終わると、待ちに待ったゴルフプレーの時間となった。最初の1ホールは庭瀬プロによるデモンストレーションを交え代表的なショットの説明。ティイングエリアからグリーンまでのショットを披露し、途中ゼネラルエリアやバンカーなど基本的なゴルフ用語の説明も交えた。次のホールからはいよいよ初めてのプレー。初心者ゴルファーに優しいスクランブル方式でのプレーを取り入れた。ミスショットをしても他のプレーヤーに助けてもらえるので楽しくプレーすることができる。初めてのプレーは緊張を伴うものだが、この体験で今後18ホールのゴルフプレーデビューも安心してできるに違いない。

レッスンを行う富樫プロ

 千葉市の練習場に置いてあったチラシを見て参加した男性二人組はゴルフを始めてまだ半年程だという。それぞれゴルフを始めたきっかけは異なるが、共通の友人が二人を交合わせた。「月に2回くらい練習場に通っていますが、特にプロには教えてもらっていません。YouTubeなどでレッスン動画をまねてスイングをしていましたが、プロに教わってみたら手の使い方が全く違うことに気づきました。映像だけではわからないことが多いですね」的確な指導に感激していたのと、雨の一日ではあったが楽しくゴルフプレー体験ができていた様だった。 最後に下田委員長は「約3時間のプログラムですが、この取り組みの効果を検証していくと同時に、課題となっている集客をどうしていくかを解決し、各会員が行うゴルフ普及活動のモデルケースとしていきたい」と抱負を述べた。