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2021年度が入会セミナー終了、TP会員56名が誕生へ

2021年12月17日

倉本会長より会員証が手渡された

 今年のプロテスト合格者50名と、特別入会制度希望者4名を対象とする「PGA入会セミナー」が、12月13日から17日の5日間、静岡県のつま恋リゾート彩の郷で行われた。最終日となる17日にはPGA倉本会長から会員証が授与された。新入会員は来年1月1日付けで入会。また新人会員は今月23、24日の2日間、富士カントリー可児クラブ志野コースで行われる新人戦に出場する。

集合写真

 今年のプロテストに合格している久常選手(JGT賞金ランク50位)は、特別入会制度の利用へ変更したため、50名による入会セミナーが開かれた。おおよそ朝9時から夕方6時まで、ゴルフ法学、接客マナー、ルール講習、SNS利用法、コース管理、トレーニング論といった講義など、全講義18科目の受講を終えた。 また、コロナ禍で海外からの来日予定が難航している2020年度プロテスト合格者J・M・シン(ツアー通算4勝)、特別入会者のH・W・リュー両名は、来年度セミナー受講を条件とする特別措置で本年度入会が承認されている。  閉講式で倉本昌弘会長は「プロゴルファーとして賞金を稼ぎ活躍できる選手は限られています。PGA会員としてはレッスンができるように、ご自身の質を上げていただきたい。ゴルフの世界は日々変化するので、常に情報をブラッシュアップして、正しい情報を掴んでください。ティーチングプロ資格の取得にもぜひ興味を示していただければ」と期待する。 入会セミナーで得た知識を糧に、新プロゴルファーとしての第1歩を踏み出す。

◆ 新入会員 トーナメントプレーヤー会員の声 ◆

上田 敦士  (フリー・24歳) 地元名古屋の東海中学・高校に進学し、ゴルフ部に入部しました。難しいからこそ楽しいスポーツなのがゴルフ。ジュニア競技会などには積極的に参加するようになりました。 名古屋大学では、大学1年生の時に中部学生ゴルフ選手権で優勝。翌年には主催者推薦で中日クラウンズにアマチュアとして出場させていただきました。予選落ちでしたが、プロの世界を味わえたことがきっかけで、プロへの挑戦が始まりました。 プロテストは3度目で合格。日頃練習させていただいている三好カントリー倶楽部のメンバー皆様をはじめ、ゴルフ場の方々からも祝福の声をいただきました。 名古屋大学ゴルフ部が創部して今年は60周年を迎えるのですが、先輩方は「名大から第1号プロゴルファーが誕生したね」と喜んでいただいたことも嬉しい限りです。 プロとしての目標は「ツアー優勝」。1年目は1から自分を見つめなおして、プロ生活をスタートします。

西脇 まあく (ヤマハリゾート葛城ゴルフ倶楽部・22歳) 個人スポーツをやりたいと思っていた7歳頃、祖父に連れられて野外ゴルフレッスンを体験しました。そこでゴルフの面白さを知り、続けるようになりました。 中学2年生の時、岐阜オープンに出場させていただいたのですが、藤田寛之プロの練習する姿にくぎ付けに。すーっと近づき「アプローチを教えてください」と、いきなり直談判しました(笑)。今考えれば、ただの怖いもの知らずではあるのですが、藤田プロは丁寧にアドバイスしてくれました。そんなプロの対応がすごく嬉しかったのです。その後も、コーチとして大庭プロを紹介してくださり、中学3年からの4年間、月一回、京都から掛川まで新幹線でレッスンに通うことが楽しみでした。 高校卒業後は、葛城ゴルフ倶楽部に研修生として入りました。プロテストは4回目で合格。それは葛城ゴルフ倶楽部にとって20年振りのプロテスト合格という吉報でもありました。これからも葛城とYAMAHAの看板を背負って活躍してほしい」と藤田プロをはじめ、ゴルフ場のみなさんは喜んでくださいました。両親だけは「決して調子にはのるな。これはプロである通過点に過ぎないぞ」と、しっかりくぎを刺されています。 来年はQTファイナル進出、その1年後はAbemaTVツアーで活躍、さらに1年後はレギュラーツアーに参加し、将来的には海外進出をしたい。師匠である藤田プロや、合宿でお世話になっている芹澤信雄プロから、説得力あるプロの考え方を教えていただけているのは、本当に参考になっています。これからはプロとしての自覚を高めて、プロとして認めてもらえるように、鋭意努力を続けます。

石坂 友宏  (フリー・22歳)※特別入会者 2020年、ダンロップフェニックスに運よくQTランキングで出場し、プレーオフをかけて優勝のチャンスを掴みかけたこともあり、ツアープレーヤーとして今シーズンを過ごすことができました。ルーキーイヤーは、精神的には乗り切れる自信がありました。一方で何を準備すればいいのかもわからないまま、無我夢中で過ごしていました。 秋シーズンに入る矢先、トレーニング中にまさかのギックリ腰で3試合欠場を余儀なくされました。プロ選手として身体を使う仕事を選んだ以上、日々自分の身体にきちんと向き合わなければならないと痛感し、どんなマネジメントをするのか、続けるのかを考えるようになりました。それでも12月の日本シリーズまで乗り切ることができ、来季のツアー出場権も獲得できました。 2022年の目標は、ツアー1勝。漠然と過ごしていたシーズンでしたが、学びもたくさん得られました。オフシーズンは、あせらずに自分のペースでトレーニングを行い、開幕戦を備えます。そしてPGA会員として、日本プロゴルフ選手権に出場できることを楽しみにしています。