倉本会長(中央)を支える井上,槇岡,植田,下田4名の副会長
PGA定時社員総会が30日、東京・浜松町の世界貿易センタービルで行われた。社員総会においては、任期満了に伴う役員改選が行われ、新理事32名と監事2名が選出。同日、臨時理事会も行われ、2月の次期理事打ち合わせ会において現会長の倉本昌弘が次期会長候補となることが全会一致で決定されていたことを受け、4期目の会長に就任した。副会長には、井上建夫、植田浩史、槙岡充浩、下田和則の4名が選ばれた。
社員総会
倉本会長は「今期の任期満了をもって後任の会長に引き継ぐつもりでおりましたが、日本プロの開催コースは2023年まで決まっているものの、いまだメインスポンサーが決まっていないこと、昨年、理事会で承認された資格認証制度の実行、PGAの財政の健全化、ゴルフ界再生活性化のための施策づくりなど、成し遂げられなければならない課題が山積していることから、もう一期務めさせていただくこととなりました。会長就任の時に示した新しいビジネスモデルを盛り込んだ6年先のロードマップも、再度作り直します」と決意を新たにした。 また「理事、代議員のご協力をいただきながら、この2年間の中で次期会長に引き継げるような体制づくりをしていきたい」と再び協会の舵を取った。 今期から各事業に精通する人材を理事に登用する特任理事制度が設けられ、資格認証部門では井上建夫、競技部門では植田浩史、歳入に関する業務では倉本昌弘、事業企画部門では髙谷一夫、協会の事務運営に関する業務では根本修一が選ばれた。 会員外理事には岡本綾子氏、矢野和之氏、井上尚彦氏、手塚寛氏、加藤賢治氏氏の5名が留任、新たに市村元氏(公益財団法人日本ゴルフ協会・事業本部・規則統括部長)、田島創志氏(一般社団法人日本ゴルフツアー機構・理事)、中野辰久氏(弁護士)、池田克彦氏(元警視総監)の4名が選ばれた。監事には深澤直之氏、松木昭和氏が留任した。
記者会見
社員総会後に開かれた記者会見では、新型コロナウイルス感染拡大で不透明な情勢の中、4月に沖縄で行われるシニアツアー開幕戦「金秀シニア沖縄オープンゴルフトーナメント2020」について、倉本会長が現在の状況を説明した。「この2週間、主催者サイドと話し合う中で、今日この時点では開催に向けた準備を進めています。しかし日々情報が変わる中で、私たちの判断も変わる可能性もあります」と話す。最終的な方向性は、今週金曜に示すこととなった。シニアツアー2戦目「ノジマチャンピオンカップ箱根シニアプロゴルフトーナメント」に関してはプロアマに関連するパーティを中止し、無観客で開催することを説明した。 「出場選手、大会関係者、報道関係者に向けて、感染防止対策のガイドラインを作成しました。選手に向けては健康調査票や、過去2週間の行動記録の提出、そして1日2回の検温、マスクや手袋の着用を促す内容を示しています。期間中の行動に関しては、ロッカー、風呂場、レストランの利用に関しても利用を厳しく限定します。会場内30か所に消毒液を用意することや、ギャラリーの皆様にも連絡先を必ず教えてもらうことなど、トーナメントを運営するにあたって最大限細部まで安全を配慮したガイドラインを策定しています」。 倉本会長が開催に向け検討を進めている背景には「会員に職場(トーナメント)を確保するということ」が想いではあるが、「感染源を持ち込まないこと」とも同時に求められる。「ゴルフ界全体のイメージを背負っていることは確かです。本当に細心の注意を考えた上での現状をお知らせしています。今後、政府がさらに強い方針を発表するなど情勢が変わることも起こり得るので、柔軟に対応します」と伝え、強い覚悟を背負った倉本会長の新体制がスタートする。<役 員 理事・監事>会 長倉本 昌弘副会長井上 建夫 植田 浩史 槇岡 充浩 下田 和則理 事千葉 晃太 天野 利之 平山 徳男 山口 通 山口 修一芹澤 信雄 長﨑 誠 稗田美佐男 松尾 貴將 時田 陽充水谷 久嗣 木本 利美 古村 誠 中上 達夫 明神 正嗣吉村 金八 井上 達夫 髙谷 一夫 根本 修一会員外理事池田 克彦 岡本 綾子 中野 辰久 矢野 和之 井上 尚彦手塚 寛 市村 元 加藤 賢治 田島 創志監 事深澤 直之 松木 昭和