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ティーチングプロ お知らせ

2017TCPアワード最優秀賞は塩川に決定!

2017年03月25日

(左より)末岡俊也プロ、塩川隆幸プロ、宮原文幸プロ

「2017ティーチングプロアワード」の最優秀賞を決める最終選考会と表彰式が25日に、パシフィコ横浜で開催中の「ジャパンゴルフフェア」会場で行われた。最優秀賞には「オリジナルレッスン器具"時計版型マット”を使用した"円に立つという発想 クロックメソッド" ~時計盤によって1分という角度を知り、自在なボールを打つ~」という理論を提唱した塩川隆幸(44=アルバゴルフクラブ、ティーチングプロB級)が輝き、記念トロフィーと賞金50万円を獲得した。

最優秀賞に輝いた塩川のプレゼンテーション

第9回目の発表を迎えたPGAティーチングプロアワード表彰式。この日は、最終選考に残った3名のプレゼンテーションを、パシフィコ横浜のアネックスホールで、午前10時30分から行い、審査員の最多投票数を獲得したティーチングプロが最優秀賞に選ばれることになる。今年は18名の応募があり、書類選考などを経て最終選考会に進んだのは3人。塩川のほか、「イップスから脱却してゴルフを再生する~ アストラルプロジェクションフィードバックループ “俯瞰投射法”~」の末岡俊也(45=松原ゴルフガーデンMGA、ティーチングプロA級)と、「スウィング上達の基本!スムーズな回旋運動が出来る~ローテータを使ったトレーニング~」の宮原文幸(48=宮原ゴルフクリニック、ティーチングプロA級)の2名。3人は一般ファンやPGA会員、そしてメディアを含む63人の審査員の前でプレゼンテーションを行い投票した。今年も僅差で、塩川の最優秀賞が決まった。末岡、宮原は優秀賞として賞金10万円を獲得した。

資格認証部井上委員長の総評

 午後2時より、ゴルフ団体ブースイベントステージで行われた表彰式では、井上建夫副会長から今回の審査内容について話があった。「今年も厳選されたゴルフ理論が最後まで残りました。レッスン器具を使ったプレゼンは、今まで数十種類ありましたが、今回は器具を使う前に、しっかりと理論が説明できていた塩川プロの発表が、抜きん出ていたという印象です。アマチュアサイドの気持ち、そしてこの理論を教える側の気持ち、それぞれの立場をクリアに伝えられていたのだと思います。また、優秀賞として表彰しました末岡プロ、宮原プロのプレゼンは、大学の講義にも見合うハイレベルの内容でした。それぞれが普段から素晴らしいレッスンを行っているということの証明だと感じます」と、評価する。

娘の真彩ちゃん、奥様の彩子さんと喜びを分かち合った塩川

 最優秀賞を受賞した塩川は「(自分が)ゴルフが好きという気持ちが強いので、分かりづらい、あいまいな言葉でゴルフを悩んでいる生徒の気持ちがすごく分かります。挫折することなく、ゴルフの練習を続けてもらいたいのです。現在も、大勢の生徒さんに支えられ、そして家族のサポートも受け、今回受賞させていただいたのだと思います。本当にありがとうございました」とあいさつした。「今まで直線や平行といった視覚の要素を、円形マットを使って『円』で表現した独自の理論です。ボールを操る楽しさが伝わればいいですね。これから、もっと理論を大きくしていくことを目標にします」と話した。塩川のアワード内容は、今年7月から放送されるゴルフネットワーク「プレ男(プレメン)」という番組で紹介される。そして、ゴルフフェアの最終日にはPGAチャリティレッスン会でレッスンを行う予定だ。

優秀賞受賞 末岡俊也

 優秀賞の末岡は、イップスについて、心理学、生理学、脳科学から詳しく研究。その結果、自分自身にも、イップスの傾向を持つプレーヤーへのレッスンにおいても一番効果があった方法、「アストラルプロジェクションフィードバックループ」(俯瞰投射法)の紹介であった。イップスの修正は、いわゆるメンタルトレーニング的な手法とは少し種類が違うものになり、体外離脱的に自分のことを捕らえるという内容だった。「少しマニアックな内容だったのかもしれませんが、最終選考前に、PGA理事の方からアドバイスをいただくこともありました。今回は貴重な経験でした。これからもさらに研究を進めていければと思います」と、末岡は感想を伝えた。

優秀賞受賞 宮原文幸

 同じく優秀賞の宮原は、ローテータという練習器具を紹介。このローテータは、両腕でひとつの機能を果たすというイメージを払拭するツールだ。体の部位毎に規則正しい回転運動を体感することで、それらの部位の連動した動きを覚えるのにも役立っていく。ひとつひとつの独立した回転運動ができるようになれば、クラブを振ったときに、それぞれが歯車のように連動し、調和のとれた理想的なスイングに形成できるという内容だ。 「私から、(ゴルフ理論を)発信することは、初めての挑戦でもありました。この経験は、これからもゴルフレッスン活動にも役立つはずでしょうし、優秀賞に見合うようなレッスンを続けていこうと思います」と話した。日本全国で活動するPGA会員のためのステージ「PGAティーチングプロアワード」。それぞれのゴルフ論にある魅力を伝え続け、ゴルフの普及活動につなげられることを願う。

末岡俊也

塩川隆幸