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【入会セミナー】57名のトーナメントプレーヤー会員が誕生

2016年12月16日

認定証を手にPGA会員入りを実感!

今年のプロテスト合格者55名と、特別制度での入会を希望した2名の計57名を対象とした「入会セミナー」が、12月12~16日の5日間、東京の世界貿易センタービルにて行われ、セミナー最終日の16日付けでPGA会員としてのスタートを切りました。16日には、PGA倉本会長から新人会員へ認定証が手渡され、今後の活躍に向けてエールが送られました。新人会員は、21、22日の2日間、房総カントリークラブで行われる新人戦に出場します。

朝9時から夕方の7時まで、全講義17科目を4日間に詰め込み、プロに必要な講座が用意されているのが入会セミナー。その講義内容の中には、社会人として身につけておかなければならない礼儀作法からはじまり、ゴルフの歴史、ゴルフ法学、ゴルフ心理学、コース管理などといった講義まであります。その一連のセミナーを通じ、新しいゴルフの知識が得られるのです。

最終日、授与式の冒頭で、倉本会長から挨拶がありました。「本日入会の57名は、新しい会員として、私たちPGAの仲間になるわけです。私も、会員証を頂いたときは、わくわくした気持ちでいっぱいでした。みなさんも、夢を持って入会されていると思いますが、プロゴルファーで賞金を稼げる人は、決して多くはありません。JGTOではツアープレーヤーが261名、QTファイナルを出場している選手が255名、さらに、シニアツアーの登録者は160名にとどまるのです。上を目指せば、1億、2億稼げる人もいる。ただ、夢の途中で挫折するのではなく、プロゴルファーとして、違う役割もあることを忘れないでいただきたい」と語りかけます。PGAティーチングプロの資格取得には、講習会等、約150時間費やさなければならないことを例にあげ、ゴルフの知識は、ティーチングプロの方がたくさん持ち合わせているという現実があることを伝えました。新規のゴルファーを獲得していくことで、ゴルフ市場も拡大する。そういったゴルフ市場の新たな拡大をめざして、新人会員へ今後の活躍を期待したいということを、倉本会長は付け加えました。

「私は25歳でPGA会員になりました。その間、30勝をあげ、永久シードもいただき、現在61歳。シニアツアーでも戦えることに感謝します。そんな私でも、技術は劣ってきています。おそらく、ここにいるみなさんの方が上手だと思います。ただ、私はゴルフの知識はたくさん持っている。だから、みなさんも、これからたくさんの知識と経験を得て、ゴルフを伝えていってください。そして、みなさんの力で、若いゴルファーを増やしてください。我々の仲間として、一緒に戦っていきましょう」と、会長は新人プロへ、エールを送りました。

今年のプロテスト合格者は19歳から40歳までの55名。プロゴルファーを目指して、必死で練習と努力を積み重ね、ようやく合格した会員ばかり。この日から、PGA会員としてのスタート。今後、さらに研鑽を積み重ね、ゴルフの技量とプロフェッショナル・ゴルファーとしての資質を向上していくことを期待しています。

◆ 新人トーナメントプレーヤー会員 ◆

墳崎 啓輔 (22歳・江戸崎カントリー倶楽部)入会セミナーでは、ゴルフの知らないことばかりで、たくさんの知識を教えていただきました。中でも、ゴルフコース管理の話は最初から最後まで、面白い話の数々でした。16歳のときに、江戸崎カントリー倶楽部に入り、研修生として練習をさせてもらいながら、コース管理の仕事をしていました。朝はミーティングのあとに、グリーン刈り。コース管理の仕事は午前中いっぱいありました。午後はようやく練習場でクラブを握ってました。コース出てからも、打ちっぱなしの練習場で猛練習重ねていました。だから、コース管理の話、特に芝種の話は、新しい世界が開けた気がしました。ゴルフに興味をもって始めたのが15歳。それまでは、空手、柔道、キックボクシングと鍛えればすぐに強くなりそうなスポーツばかり。だけど、ゴルフだけはどうにもならなくて。悔しくて「プロ目指してゴルフをやります」と家族に伝え、16歳からコースでの研修が始まりました。それから研修生として6年目で、ようやくプロテストに合格することができました。これからは、セミナーの中でもあったように、トレーニングと、技術を磨いていきたいと思います。強い心技体のバランスを作っておいて、チャンスがきたときは堂々と戦えるための準備をしておきます。地元(茨城県)稲敷市では、PGA会員入りを喜んでくれているようで何よりです。みなさんが応援してくれていることに感謝して、その期待に応えられるようにしたいです。

横田 吉宏 (36歳・ひらまつ病院)佐賀県佐賀市出身のプロゴルファーは初めてだと聞き、今回の会員入りを、誇りに思っています。父は医者なのですが、ゴルフが大好きな父の「プロ入り」という夢を叶えられたのかなと、嬉しい限りです。プロテストは8回目の受験。最終プロテスト会場のザ・クラシックでは、九州の先輩プロたちも応援してくれていたので、とても心強かった。忘れもしないです。最終プロテストの最終日。緊張していたのか、前半で3パットが4回。もう頭も真っ白で愕然としていたのですが、ちょうど待ちの時間にすれちがった競技委員の方から、はげましの言葉をひとこともらって、気合を入れ直せたんですね。最終ホールでは、5メートルのパーパットを決められて、ギリギリで合格。それは、ゴルフにはいろんな力が作用するんだと感じた瞬間でした。入会セミナーでは、興味あるファッションの話や、自己表現のポイントなど、実践的な講義が面白くて、プロゴルファーとして見られることとか魅せることを、もっと意識しようと思います。ゴルフを通じて、地元佐賀県佐賀市に恩返しをしたい。そして、九州という縁のある土地で一勝挙げることが目標です。

野元 貴弘 (28歳・島津ゴルフクラブ)所属させてもらっている鹿児島にある島津ゴルフ倶楽部では6年お世話になっています。今回の合格では、先輩ティーチングプロの甲斐プロはじめ、たくさんの方々に、嬉しい報告を届けることができました。入会セミナーは、すごく勉強になりました。特に接客に関しては、自己流で過ごしてきましたから、人から見られるとか、お客さまの目線とか、姿勢を一つとっても、大切なイメージになるということがわかりました。ゴルフ法学の話も、興味深かったですね。何か小さなことでも、契約を交わすことには意味があって、口頭でも契約が成立ということなどは、気持ちを引き締めないと、と感じました。この日、PGA入会ができることを、心待ちにしていました。プロとしてのスタート切れて嬉しいです。10歳でゴルフを始めて、28歳でPGA会員入りが叶いました。これから新しく向き合うこと、やるべきことはたくさんありますが、期待が大きいです。自分が「プロゴルファー」だということをしっかり受け入れて、やるしかないです。今までのように、トレーニングひとつとっても、しっかり体を鍛えていき、これからは新しいスタイルを見つけようと思います。そして、海外でも戦いに挑んでいきたいです。