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<日立3ツアーズ選手権>JGTOチームが圧勝!6勝目をマーク

2016年12月11日

6度目の優勝を飾ったJGTOチーム

日立3ツアーズ選手権の2ndSTAGEでは、オルタネート方式で競技が行われた。1stSTAGEで流れを引き寄せていたJGTOチームは、各ペアがポイントを重ね、計13.5ポイントと大きく他のチームを引き離しての優勝。優勝チームには、3000万円が贈られた。2013年の優勝に続き、6勝目。PGAチームは7.5ポイントで2位。LPGAチームは3位に終わった。最優秀選手賞(MVP)には、優勝チームから小平智が選ばれた。◇最終成績は こちら>>◇大会公式ページは こちら>>

倉本昌弘

申ジエ

宋永漢

12月11日(日)千葉県成田市・グリッサンドゴルフクラブPGAチーム(3425ヤード、パー37)JGTOチーム(3613ヤード、パー37)LPGAチーム(3179ヤード、パー37)賞金総額:5700万円(優勝チーム=3000万円、2位チーム=1500万円、3位チーム=1200万円)出場選手:3チーム18人天気:晴れ 気温:9.0度 風向:北西 風速:6.1メートルギャラリー数:4118人

2位と健闘したPGAチーム

 PGAチームは、アクシデントを乗り越えて2位で2016年最終戦を終えた。 ベストボール方式とオルタネート方式で各9ホールの2ステージでポイントを争うダブルス戦で行われた。PGAチームは主将格の室田淳(61)が腰痛のため欠場することになり、この日の朝に会場にいた倉本昌弘PGA会長(61)が急きょ交代で出場。第1ステージはJGTOチームに2・5ポイント差だったが、第2ステージで伸びず、合計7.5ポイントで2位だった。優勝は13.5ポイントでJGTOチームが圧勝で6回目の優勝を果たし、青木功会長を胴上げ。3連覇を狙ったLPGAチームが6ポイントで最下位に終わった。

棄権した室田の代役は倉本会長が選手で登場

 選手全員がステージに登場するスターティングセレモニー。PGAチーム最終組のアナウンスで会場がびっくりした。被り物で登場する演出だったが、登場したのが倉本会長。腰痛でプロアマを途中棄権した室田が、この日の朝の練習でも回復せず、急きょ3団体会長として会場に来ていた倉本が「代打」で3回目の出場に。前日のプロアマに出場した際に、室田の腰痛を知っており「送り返さずにいた」ので用具一式はあったが、開始直前のアクシデントだった。

崎山武志

秋葉真一&真板潔

小平智



真板潔&秋葉真一

それでもベストボール方式(2人がプレーしていい方のスコアを採用する)の第1ステージは粘った。第1組の初出場コンビ、真板潔(56)と秋葉真一(51)が5番から4連続バーディーでJGTO宮里優作・宋永漢組に8番で追いついた。最終ホールで2人とも第1打を右に曲げてJGTOチームに振り切られたが、2ポイントを獲得。第2組のプラヤド・マークセン(50=タイ)・田村尚之(52)組。ポイントゲッターに期待された賞金王マークセンが気温の低さで思うように体が動かず、田村が1番で2メートル、3番では50センチにつけるバーディーなど4バーディーの活躍。JGTO片山晋呉・小平智組を競り合ったが、6番で小平が6メートルのイーグルを決めて、LPGAが同じく0・5ポイント。シニアツアー最終戦いわさき白露に勝って「いま一番調子がいいのは僕」という倉本と崎山武志(54)の最終組は、言葉通り倉本がショット好調で3バーディー、崎山が8番でJGTO谷原秀人・片岡大育組にいったんは追いつく3メートルのバーディーを決めたが、最終ホールでLPGA笠りつ子・堀琴音組に追いつかれて3チームが並んで1ポイントずつを分け合った。

シニア賞金王マークセン&田村

 得点が倍になる第2ステージは、1つのボールを交互に打っていくオルタネート方式。PGAチームはダブルスの組み換えをせずに同じ組み合わせで挑んだが、なかなかかみ合わない。第1組では1番パー5でバーディーを奪った後、2つのボギーで1オーバー。LPGA鈴木愛・菊地絵理香組が最終ホールで池に入れたため、2位で2ポイントを獲得した。第2組は「気温が上がれば」といっていたマークセンだったが、10度を下回る気温でいつもの精彩を欠いた。最終ホールでは池に入れるトリプルボギーなどこの組最下位で1ポイント。最終組は3バーディー、3ボギーのイーブンパーと伸ばしきれず、JGTOに1打及ばず2位で2ポイント。第2ステージでJGTOは3組とも1位(第2組はLPGAと分け)となり、合計でも圧勝。PGAチームはLPGAを辛くも振り切って2位を確保した.。

倉本昌弘&笠りつ子

JTGO青木会長の祝胴上げ

バズーカ砲でギャラリープレゼントを届けます

今回は、マークセン、真板、秋葉と3人が初出場、崎山、田村が2回目というフレッシュな布陣で臨んだ。11回目の出場と「主」のような存在で、大会前は張り切っていた室田が欠場するアクシデントはあったが、普段こうした試合形式や、他団体との交流も少ない「若手」にとってはいい経験になった様子。2016年の戦いをすべて終えた各選手からは、笑顔ものぞいた。 倉本 室田が練習に行ってダメだっていうから、分かりましたってっ気が得たけど、ズボンはジャケットの下のズボンのままだったよ。白いシャツはあったからよかったけど。試合に勝ったばかりだし、僕が一番調子いいよ(笑い)。プロアマで18ホール回ったけど(ピックアップされた)今日の9ホールがどこなのかわからなくて困った。我々が2位になってよかったよ。 真板 緊張しましたね。慣れてないから、こういう試合は。ドライバーがまっすぐ行かなかったし、やはりグリーンは難しかったね。特に交互に打つ(オルタネート方式)がねえ。もう少し慣れたら苦しまないかも。秋葉ちゃんとは同じボールだし。でもいい経験だった。続けて出られるように、来年も頑張りたい。 秋葉 迷惑かけられないって気持ちがあって、曲げられないと思うと振り切れなくなってね。ずっと緊張していた。でも、最後の方はもう開き直ったね。バーディー1つも取れないかと心配だったけど、取れてよかったよ。来年また出場できたら、また違った気持ちでプレーできると思う。戻ってきたい。 田村 うまくいかなかったですねえ。ピーちゃん(マークセン)が寒くてうまくいっていなかったので、第2ステージは2人のゴルフがかみ合わなくなってしまった。ピーちゃんとはコミュニケーションは取れたんですけどね。でも、これで1年、全部済みました。楽しくプレーはできたと思いますよ。 マークセン 初めてだったので、グリーンが難しくてうまくいかなかった。特に今日は風が全く読めなかった。寒かったし。でもエンジョイした。来年もまたここに出たい。 崎山 楽しかったです。見ていただいた方も楽しかったのではないでしょうか。これで今年は終わりました。来年は米チャンピオンズツアーに挑戦できるようにやりたいし、そのためにはマークセンに勝たないといけませんね。 それそれが他団体との交流を楽しみながら、それぞれの2016年シーズンを終えた。(オフィシャルライター・赤坂厚)

片山晋呉&小平智

崎山武志&倉本昌弘

イ・ボミ