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【日本シニアオープン】習志野CCを舞台に今年のシニアゴルファー日本一が決まる

2016年09月14日

今季初出場の青木も気合十分

シニア日本一を決定する「第26回日本シニアオープンゴルフ選手権」(JGA主催)が15日から4日間、千葉にある習志野カントリークラブ キング・クイーンコースでいよいよ始まる。シニアツアーは、8月のファンケルクラシックから5週続いており、日本シニアオープンで11戦目を迎える。大会にはプロ112名、アマチュアが14名出場。昨年覇者の平石武則(56)や、賞金ランキング首位を走る崎山武志(54)、先週のコマツオープンで優勝したプラヤド・マークセン(50)、さらに、本大会通算5勝の青木功(74)が今季シニア初参戦で、大会を熱くさせる。◇ 大会公式ページは こちら>>◆ 初日スタート時間は こちら>>

今年の舞台は、習志野カントリークラブ キング・クイーンコース。1977年に日本オープンゴルフ選手権の開催、そして24年連続で開催していたサントリーオープンなど、数多くの名勝負が生まれたチャンピオンコースでの戦いとなる。選手は、当時の大会を思い出そうとするが、19年前と比べるとコースの木々もかなり成長していて、コースの印象もだいぶ変わっているようだ。本大会通算5勝をマークしている青木功も、久々のコース、久々の試合に目を輝かせる。「習志野CCに来るのは30年以上ぶり。出るからにはしっかりとやりたい。自分の持っているものを出し切りたい。見ている人が、青木がやっているのならやってみたいと思ってくれたらいいです」と、今年は日本ゴルフツアー機構の会長も務め多忙を極める青木が、相性のいい日本シニアオープンで面白いゲームを見せてくれるだろう。加えて、最高のコースコンディションに仕上がっていると、選手たちは口々に言う。難易度の高いホールには、美しいフェアウェイと長いラフが用意されている。例年10月末に開催されていた本大会は、この9月中旬の爽秋に移り、白露を宿した芝が美しく映る。

連覇を狙えるのは平石だけ

昨年大会では平石武則と、シニアルーキーの米山剛が、激しい優勝争いを展開し、最終ホールでのスーパーショットバーディを奪った平石に軍配が上がった。シニアツアー初優勝を挙げた平石にとっても、初の「日本」タイトルに歓喜し、ゴルフファンに新しい感動を与えてくれた。平石は「あれから一年間、あっという間ですよ。どこ行っても、『おめでとうございます』と声をかけてくれて、うれしいです。ただ、滅多なことはできないですよね」と、苦笑い。大会連覇も狙えるのは平石だけだが、「ここは長いんですよ。パー4で2打目が届かないホールが3、4つある。もう、球をフェアウェイにきちんとおかないと。恥じないようなゴルフをしないと」と、慎重に言葉を選んだ。

崎山も日本タイトルを狙う

現在のシニアツアー賞金ランキング首位を走るのが、今季シニア2勝をマークしている崎山武志だ。先週のコマツオープンでは、最終日最終ホールでバーディを決めて、69をマークし単独7位でのフィニッシュ。猛追するマークセン、室田を振り切って、ランキング首位の座は渡さなかった。「今年こそタイトルを獲りたいと、思っています。皆さんの期待に応えたいですね。ただ、自分の持ってるもの以上のものを出そうとは思わずに、普段通りのゴルフができればいいです」と、自分の状況を冷静に判断する。崎山は、今年はすでに、海外シニアメジャーで4日間の試合を経験している。5月の全米プロシニア(51位)、7月の全英シニアオープン(69位)、そして8月の全米シニアオープン(18位)で、夢だったシニアメジャーの舞台に立った。この経験があるからこそ、今週の日本シニアオープンでは、海外メジャーでの反省も含めて、自分のゴルフが成長していることを確信したい。そのためには「普段通りのゴルフ」が必要になる。崎山には、すでにこの大会制覇の目標がセットされている。

シニアオープンで室田の強さが光るか

メジャー制覇に挑む崎山の前に、立ちはだかるのがキング・オブ・シニアこと室田淳。今季もレギュラーツアーとシニアツアーの掛け持ちでスタートするものの、室田らしいゴルフが出せなかった。それでもファンケルクラシック、アルファクラブCUPシニアと本領を発揮し、2勝をマーク。2011年以来の日本シニアオープン2勝目を挙げて、強さを示したいところ。練習ラウンドを終えた室田は「コンディションは最高ですよ。難しすぎるくらい。メジャーは、コースとの戦いになる。ティーショットでフェアウェイにおくことが一番大事。ラフに入れるとグリーンに届かない。グリーンにもアンジュレーションがあるので、いいラインにきっちり乗せることです」と、攻略法を話した。そして明日からの戦いには「精一杯がんばって、目標は優勝争いに残ること」と、室田ははっきりと言葉に出した。シニアツアーの主役たちが、公式戦タイトル獲得を目指して、明日からの4日間を戦い抜く。

仲間との練習ラウンドにも笑顔がこぼれます

青木と海老原は一緒の練習ラウンド

大会の観戦が面白い!