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<ネスレマッチプレーレクサス杯>栄冠は時松隆光の手に!!

2016年07月31日

一躍シンデレラボーイとなった時松隆光(右)と高岡社長(左)

PGA主管競技「ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯」。国内男子プロ史上最高額1億円という優勝賞金を目指し迎えた最終日、準決勝/決勝戦がそれぞれ行われた。JGTOチャレンジツアーの優勝で得た出場権で参戦した先週の『ダンロップ・スリクソン福島オープン』でも見事に優勝し、本大会にも出場が最後に決まった時松。そしてこの「ネスレマッチプレーレクサス杯」での優勝と、ステップアップの階段を一気にこのひと月で駆け上がり一躍シンデレラボーイとなった。◇最終成績は コチラ>>

マッチプレーで気持ちのコントロールをうまく活かせたと時松

いよいよ迎えた決勝戦は一躍この大会でシンデレラボーイに躍り出た時松隆光とここまで着々と勝ち上がってきた実力者の小田龍一との対戦となった。時松はここまでベテラン勢を次々と下し接戦をモノにしてきた展開。一方の小田龍一は序盤からのリードを守って大差をつけて勝ち上がるゴルフを展開してきた。この両者の戦いは、前半早くも時松がその強さを見せつけ、6番から連続4ホールを奪う快進撃もあり、前半終了時点で5upという大差をつけての折り返しとなった。「ここで行けると思ったら、自分のゴルフがチグハグになると思い、むしろ気を引き締め直した。」という時松に対し、追いかける小田龍一はかなり苦しい後半スタートとなったが、小田が折り返した10番ですぐさま1つ取り返すと、そこから息を吹き返し12番から3ホール連続奪取。続く16番も取って一時5downあったビハインドをここで振り出しに戻す粘りを見せた。鍵となったのは17番。「後半流れが小田プロに行っていたので、とりあえずコレを乗せてパーを狙った。」という3打目はカップまで30センチにつけるショットでOKバーディ。再びこのホールを時松が奪い1upで迎えた最終18番ホール。このホールをパーで終えた小田に対し、「やっぱり最後のパーパットだけ緊張しましたね。これ入れたら勝ちっていうのもあったんですけど、ここで外したらまた小田さんに流れが行ってしまう。と思って、ここは何とか入れないと。」と思ったという時松の2m弱のパーパットは、きっちりカップに沈みこみ、時松隆光が1upを守り切り見事チャンピオンに輝いた。好調の要因は「今月パターがよく入ってくれていたし、精神面のコントロールもうまく出来ていた。特にマッチプレーでその気持ちのコントロールをうまく活かせた。」と話し、「自分のゴルフ人生の中でも記憶に残る7月になった。」と語った。国内史上最高賞金額の1億円の賞金の使い道を聞かれ「とりあえずはこれからの試合の遠征の移動費に使いたい。何か海外の試合のチャンスもあればそれも視野に入れていきたい。自分の飛距離ならアメリカよりもヨーロッパツアーかな。」と世界にも目を向けていた。またひとりこの大会から世界へ向けてニューヒーローが生まれた。

決勝戦敗退に初めて悔しい思いをしたと小田

1回戦、2回戦、3回戦と大差をつけて勝ち抜いてきた小田龍一だが、決勝戦で32番目の選ばれた思わぬ伏兵に初めててこずることとなった。これまでの対戦でダウンを一度も喫していないことに加え、前半の9ホールで5doun「これまでと逆の展開に焦った」と振り返った。しかし後半「行くしかない」と気持ちを入れ替え10、11、13、14、16番で取り返しオールスクエアまでに戻した。「13番のバーディでいけるかも知れない」と思ったという小田だが、17番ティショットが無常にも右の林へ、セカンドも「刻めばよかった」と後で後悔をするも、左の林に打ち込んでしまい、時松のバーディで再び1dounを喫することとなった。最終18番では、共に3オンで迎えたパーパット(共に1.5m)を小田が先に入れたものの、時松も1億円のかかったパーパットを入れ返し勝負は決まった。「これまでとは逆の展開に焦りました。初めて悔しい思いをしました」と思いをにじませた。