青木(左)は倉本会長より優勝杯を受け取った
68歳以上のPGA会員による関東プロゴルフゴールドシニア選手権大会の最終ラウンドが、18日、千葉県の成田ゴルフ倶楽部で行われた。首位スタートの青木民也(68)が、この日も安定したプレーを展開。通算イーブンパーで、2位に2打差つけてのゴールド初タイトルを獲得。2位タイには、矢部昭(69)と、この日72ストロークでエージシュートを達成した安田春雄(73)が入った。◇関東ゴールド 最終成績は こちら>>大会初日(17日)の朝は、強い雨と風が吹き、途中でプレー中断もあった。その後、12時から競技再開という長い1日となった。全体のスコアも伸びず、戦いは最終ラウンドに持ち越された形となった。最終日。ティーチングプロ選考会で出場資格を獲得した青木は、鷹巣南雄(73)、矢部昭(69)、謝敏男(75)という大ベテランの3名と同じ組で戦った。1打を譲らない大接戦となり、勝負は17番まで持ち越された。先に矢部がイーグルパットを決めて、青木に並んだ。青木は「負けてられない」と闘志に火がつき、下りのスライスライン、8ヤードのバーディバットをしっかりと決めた。勝負は、あと1ホール残っていたが、大ベテランの3選手は青木に「よく決めたね。おめでとう!」と、握手を求め、この健闘を称えてくれた。青木は、このゴールド競技を通じて、大先輩のスポーツマンシップに、心から感動し、多くのことを学んだ。そして、青木は2位に2打差をつけて、関東ゴールド初出場で初優勝を飾ることができた。昨年、ゴールドの有資格者だったにも関わらず、自分の意思でグランドの部(60歳以上)への出場を選択した。結果は16位と悔しい結果だった。青木は「来年はゴールドの部で優勝を目指そう」と目標を定め、練習を重ねて、この優勝を叶えた。そして、グランド・ゴールド公式競技では史上初のティーチングプロ会員がタイトルを獲得する快挙を達成した。「日本プロゴルフゴールドシニア選手権大会 ゴルフパートナーカップ」は、6月3日、4日と兵庫県にあるよみうりカントリークラブで開催される。
ティーチングプロ選考会で出場資格を獲得、優勝という目標を達成した青木
<優勝> 青木 民也 (所属 草津CC) 72+72=144ストローク 「優勝出来て、とにかく嬉しい!去年から、ゴールドの部で優勝することを目標にして、ラウンド中に練習をするように心がけている。今回はアイアンセットをちょっと前のに変えたら、ドライバーも狭いところでも良かったし、アプローチ、パターも良かったね。今回は、なんだか全部良かったんです。ハーフターンで、同じ組でもスコアが伸びていませんでした。このまま我慢していれば大丈夫かなと心配でした。でも、矢部さんが17番でイーグルを取った時は、さすがにびっくりしました。くだりの嫌いなラインが残っていたのですが、気合でした。気持ちで入ったのでホッとしました。この勢いのまま日本プロゴールドシニアでもぜひ優勝したいです。この年になってもプロテストを受け続けています。夢はプロテストに合格すること。今年、68歳で合格したら最高齢という記録になります。こちらも頑張ります!」