倉本会長より新TCPメンバーへPGA会員証が手渡されました
2016年PGAティーチングプロB級入会者81名を対象にしたPGA入会セミナーが、世界貿易センタービル(東京)で14日行われ、各種講義と授与式が行われました。受験資格オープン化元年の2014年8月から約1年半、ティーチングプロ会員を目指してPGAゴルフ論を学び、座学や実技のテストを経て、修了式を迎えることが出来ました。会員としては2016年1月1日付での入会となりますが、この日に先駆けて、ティーチングプロB級の認定式が行われました。
81名が参加し、最後のセミナーを受講した
2014年に実技、筆記、面接に合格した後、受講生として同年11月から前期4学期、後期2学期の計6学期に渡って、PGAの指導マニュアルでもある基本ゴルフ教本のゴルフ論を習得してきました。講習会では、数々の厳しい検定が行われ、その全てに合格した受講生だけが、入会セミナーを経て、PGAティーチングプロ会員として登録されPGAに入会できます。オープン化元年のオープン受験資格の応募者は33名。受講者は15名にふるい落とされ、6学期ある講義を終え、内10名が資格獲得までにたどり着きました。セミナーでは、「暴力団の関係遮断」といった講義の他、ゴルフ法学、保険に関する話が用意され、最後に、PGA倉本会長から入会を前に、PGA会員の心構えが伝えられました。「これからの時代は、ゴルフウェアを着てゴルフを教えることだけが仕事ではなくなります。レッスンだけでなく、スーツにネクタイをつけて、お客様を迎え入れるようなことも求められます。様々なスキルアップを目指して活躍の幅を広げてもらいたいのです。これから入会する皆さんの協会です。皆さんがどうPGAを動かすか考えていただきたいと思います。そのようなアイデアは、協会を通じて伝えてください。しっかりと一緒にやっていきましょう」と、新入会員に期待を込めたメッセージです。その後、会長から1人1人に会員証が手渡され、「おめでとう」という言葉も一緒に受け取っていたようです。来年から、PGA会員として新しいスタートを切ります。PGAティーチングプロB級81名、それぞれの活動に期待します。
◆ 新ティーチングプロB級会員 入会の声 ◆
◇ 湯田 圭司 (M&C 32歳) ◇※検定やレポート等の得点が総合的に優秀な今期の受講生ゴルフを始めたのは15歳からです。その頃にテレビでトーナメントを見て、父にコースに連れて行ってもらって。ゴルフが面白いという感じになりました。それからはプレーヤーとしてもゴルフの活動をしていたのですが、レッスンしてほしいとリクエストもあったりと、そのたびに、わかりやすいレッスンを目指したかったんです。初心者から上級者にわかりやすく説明をすることが求められていました。わかりやすいとはなんだろう?と、・・・つまづいていた部分でもありました。やはり、PGAで勉強しようと思ったのです。講義はどれをとっても興味深かったです。特に、前期で行った「接客のしかた」の講義が印象的でした。ビデオで自分の話し方を撮影してみたのですが、自分がイメージしていた姿ではなかった(笑)。好印象づけには、努力も必要です。名刺交換ひとつ、意味や作法があることを改めて勉強できました。レッスンには接客は必要なので、これからも心象いいパフォーマンスを目指したいところです。これからは、PGAメンバーとして、ようやくひとつの自信につながると思います。幅広いレベルのレッスンに積極的に対応していきたい。そして、ゴルフ人口をあげられるよう、ゴルフを続けてもらえるように、レッスン内容を工夫したいと思っています。初心者だけでなく、上級者やプロの方たちへの指導も行い、自分自身も生徒さんの見本となるべく、自分自身も技術向上を目指します。
◇ 尾崎 武志 (尾崎商店・60歳) ◇学生の時はゴルフ部でキャプテンを務めていて、ゴルフに集中した生活を送っていました。仲間にはプロゴルファーがたくさんいましたが、卒業後、私は家業を継がないとなりませんでしたし、プロへの道はあきらめていたんですね。でも、心のどこかで夢はあきらめなかった。事業も少し落ち着いてきて、好きなゴルフをやろうと、8年前にオーストラリアに行き、オーストラリアのインストラクターの資格(AGTF)を取得しました。2週間ゴルフ漬けで、きっちりとセミナーがあり、厳しいテスト内容をクリアできたことが自信になっています。今のゴルフの考え方に通じている部分はあります。その後に、福島のゴルフ場に3年務めましたが、ゴルフができる環境に変えました。そして、PGAの資格を取得しようと、受験を選択しました。基本的な内容はあまり変わりませんから、講義も理解が早かったですね。今は、ビクトリアゴルフで個人レッスンをメインに活動をしています。やはり専門的に知識が増えると、レッスン内容にも幅が広がり、ゴルフの楽しさを広げることができていると思います。レッスン内容が伝わり、成果が表れると、ものすごく嬉しいんですよ。そういう感動を忘れないで、きっちりと向き合ったレッスンを続けていきたいんです。この歳になると、残りの人生で出会える人の数も限られます。だから、講習会で、一緒に過ごした受講生たちとの経験はかけがえのないものでした。そして、ゴルフを通じた数々の出会いは、どれも素晴らしいものです。これからもレッスンを通じて、ゴルフの楽しさを一緒に分かち合っていきたいです。
◇ 池田 貞仁 (フリー・39歳) ◇大学ゴルフ部での活動後、栃木のゴルフ場で研修生をしていたのですが、27歳の時に、仙台のゴルフ場へ環境を移すことになりました。その時が人生のターニングポイントになったのかなと思っています。ゴルフを知ることができる、素晴らしい環境でした。ゴルフへの思いが強くなったのもこの頃です。トーナメントプロを目指して、プロテストを何度も受験しました。だけど、なかなか成績の出せない時期が続き、35歳の時にテストへの思いは諦めたんです。だけど、仕事はしないと生活できない。知り合いのショップでゴルフレッスンに携わっていたりもしたのですが、自己流のゴルフでは思うような伝え方ができなかった。そんな時に、当時選手で活躍をしていた倉本プロからPGAティーチングプロになることを勧めれたのです。そういうタイミングもあり、今回受講をするきっかけになりました。受講してみると、教えることへの面白さも膨らみ、レッスンに携わることに興味が強くなったんですね。ゴルフの醍醐味をたくさんの人に伝え、ゴルフを続けてもらえるように、魅力づくりに携わっていこうと思います。来年、PGAプロとしてスタートラインに立ちますが、レッスン活動だけでなく、まだまだゴルフ技術も研鑽を続けていき、ティーチングプロの実技でトップを目指します。
◇ 横山 雄樹 (フリー・28歳) ◇ゴルフは、父と叔父がやっていたこともあり、家族と一緒に始めました。コースでプレーをしたときに、面白いスポーツだなと興味を持ったことがきっかけで、トーナメントプロを目指しました。成田のゴルフ場に7年間、研修生としてお世話になりましたが、テストには合格できなかった。一度は夢をあきらめて、ゴルフショップに勤めたこともあります。それでも、ゴルフの仕事についていると、レッスンやギアのアドバイスを求められます。そんな時は自分の基準で答えることも多かったですのが、やはりゴルフの考え方、教え方には、基本、基礎が必要だったこともあり、PGAの考え方を知りたいという思いで、受験に踏み切りました。講義はどれも興味深かったです。座学と実技がありましたが、スクール検定に合格するまで、理解と演習に時間がかかりました。スクールレッスンをやったことがなかったので、イメージがつかめず、何度も繰り返して習得するまでは、苦労の連続。それでも、合格するまでの努力はしっかりと生かされていて、自然と言葉になってでてきますし、自分のスタイルになったと思います。今は神奈川のゴルフ場やインドア練習場で活動をしていますが、講義で得られたたくさんの理論は、今後のレッスン活動にしっかり生かしていきます。