山本はダブルで勝利を獲得!大きな笑顔を見せた
山梨県のメイプルポイントGCで行われた「ISPS グローイング シニアオープン ハンダ熱血シリーズ第5戦」の最終ラウンド。8位スタートの山本昭一(50)が、この日7バーディ3ボギーの4アンダー68で回り、通算7アンダーで見事優勝を飾った。全5戦の賞金ランキングでは、山本が、ランキング2位の原田三夫(50)に22,500円の差をつけて1,090,000円でトップに立ち、来季のシニアツアーシード権を獲得した。 ◆FR成績は こちら>>
最終日もバーディ合戦となる戦いが繰り広げられた。賞金ランキング上位者にとっては、ひとつでも順位を上げて賞金を加算しなければならない大事な最終戦だ。この日66をマークし、猛チャージをかけたのは、田中泰二郎(51)と萩原浩一(54)。しかし、初日のオーバーパーが影響し、優勝争いには惜しくも届かなかった。また、賞金ランクを一気にあげてきたのが、大山健(51)。初日4アンダー4位と好スタートを切っていたが、最終日はあとひとつスコアを伸ばせずに、2位にとどまった。それでも、今回2位の賞金が加算されたことで、賞金ランキングを4位とし、来季シニアツアー予選会一次免除の権利が得られた。4戦までの賞金ランキング1位の原田三夫(50)は、通算2オーバーの42位にとどまり、今回優勝した山本に、わずか22,500円差で逆転され、惜しくも2位となった。
中山徹PGA理事から山本へ優勝賞金が贈られた
本大会を制し、グローイングシニア全5戦で賞金ランキングトップにたった山本。最終日は上位6位までを目標に挑んだという。前半はバーディ、ボギーが入り混じり、3パットも3回。安定したプレーができず焦っていた。ハーフターン時に、初日のいいイメージを思い出したことで、気持ちが切り替わり、後半は3連続バーディの上、さらに2つスコアを伸ばすことができた。ホールアウト後には、ランキング2位の原田が駆け寄り、山本に「おめでとう!」と祝福の言葉をかけた。この瞬間、優勝だけでなく、賞金ランキングもトップというダブルの勝利に、山本は感激し、嬉しさをかみしめていた様子だった。「このグローイングシニアには第2戦からの参加でした。今年はシニアルーキー(50歳)として、6月の誕生日以降にシニアツアーに出場した試合は3つ。なかなか結果が出ずに、来年は予選会からかなと思っていたのですが、賞金ランキングでシード権を獲得でき、とにかく嬉しいです。このグローイングシニアは、スポンサーのISPS様はじめ、ゴルフ場やシニア選手達がみなさん暖かくて、毎回感激していました。来年のシニアツアーでは、この経験を糧に、ぜひシード権を獲りたいです」と、目頭を熱くして、今回の喜びを伝えた。◆ 賞金ランキング全5戦・上位者☆ 次年度PGAシニアツアーシード権1位 山本 昭一 1,090,000円☆ 次年度のPGAシニアツアー予選会 一次免除 2位 原田 三夫 1,067,750円 3位 菅原 洋一 888,500円4位 大山 健 777,000円5位 白石 達哉 724,375円6位 鈴木 正男 701,761円7位 小嶋 光康 646,375円8位 神谷 浩一 638,500円9位 杉原 敏一 607,500円10位 福田 寿和 596,625円
秋の景色が美しいメイプルポイント
「グローイングではいい経験ができ、感謝しています」と2位の高松厚
ベストアマを獲得した田中選手は今年PGAティーチング資格にも挑戦