大会前日の5月20日、前年覇者の清水大成とコースセッティングアドバイザーの桑原克典が対談形式で蒲生ゴルフ倶楽部のコース攻略について語った。
清水にとっては日本プロがツアー初優勝。「周りの方からはずっと勝てると言われていて、ようやく勝てたので自分の自信にも繋がりました」と一年前を振り返る。「勝ったことで色々挑戦しました。勝つまでは球筋をフェードとかスライスを多用していたのですが、ドローをずっと打ちたかったので、シーズン中に挑戦したりしました」と新しい取り組みにも向き合えた年だ。
ディフェンディングチャンピオンとして挑む大会で「あれからもう1年経ったんだなという思いと、またあの優勝を味わいたいなという気持ちが強いです」と清水は前を向くが、ケガの回復からはギリギリの状態だ。「ニュージーランドの開幕戦時に、ちょっと手首を痛めるショットをしてしまって。その後しばらく、日本に帰ってすぐ治してもらってからは、しばらく痛みはなかったんです。東建のプロアマの時に、ちょっと風が強くて球がつかまらなかった分、左手をストロンググリップにしたら、それで一発左に痛みが来ました」と言う。
「本当に夜中に痛くて目が覚めるくらい痛くて、次の日朝起きたらもうパターも握れない状態で、病院行ったらTFCC損傷という怪我でした。3週間ぐらいクラブ握れなくて、色々と治療してもらいました」。シーズン序盤のケガに、日本プロ出場に不安もよぎったが、前週の関西オープンでカムバック復帰を果たしたところだ。「完璧には治っていないですが、トレーナーさんも入念にサポートしてくれてますし、不安はなく試合に臨めそうです」と状態は上々だ。
練習ラウンドを通じて「相性は回ってる感じすごくいいんじゃないかなと思ってて。ゴルフの調子自体も意外といい感じなので。自分の計画通りやれれば、週末は結構いい位置で回れるんじゃないかなと思います」と手ごたえも得られつつある。
対談形式でのやり取りは次の通り。
桑原:このコースは比較的距離がなく、セッティングも先に行けば行くほどタイトで狭くなるような感じですが、ドライバーを持つホールはパー4でどのくらいありますか?
清水:半分以上はあると思います。
桑原:パー5に関してはどうですか?2オンは何ホールくらいありそうですか?
清水:多分全部いけるんじゃないかなと。最終18番だけアゲンストがいつも強いので、スプーンかクリークかなという感じ。しっかりとティショットが当たれば全部いけるのかなと。
桑原:こういうのが日本プロ選手権だというようなイメージは何かありますか?
清水:行く人は行く人なりの罠がある。刻むから良いというわけでもなく、どちらの選択肢も与えられた中でスコアを伸ばし合いの試合が毎年続いているのかなと思います。僕は(そういうタイプは)好きですね。
桑原:僕が求めているコメントに忖度をいただきましたね(笑)。本当にリスクと報酬。守り得は許さない、攻め得も許さない。全て正しい自己判断で、正しい状況判断をしながら最もアグレッシブにということ。そして恐怖心とかではなくて自分に期待感をもってやってもらった人には、上位にいってほしいなと思っています。
優勝予想スコアについては、桑原は「雨が降る予報なので17アンダーか18アンダーくらい」と想定。清水の予想は「僕も15アンダー以上はいくのかなと。毎日4アンダー以上を1つの目標にしようと思います」と大会連覇に向けて、清水の戦う気持ちは前向きだ。