PGA会長 明神正嗣
皆さま、新年あけましておめでとうございます。昨年は元旦に発生した大地震、9月に発生した大雨災害により石川県中心とした地域に甚大な被害がもたらされ、地域のゴルフ場への被害もございました。あらためて被害に遭われた皆さまへお悔やみを申し上げますとともに、復興に従事された関係者の皆様には、心より御礼を申し上げます。
また猛暑や台風による天災も多く発生した年となりました。今後も来場者の皆さまの安全を第一に運営させていただく所存です。
昨年の日本プロゴルフ協会(PGA)事業としては、最大のイベントである「第91回日本プロゴルフ選手権大会」は岐阜県の富士カントリー可児クラブ志野コースで開催し、杉浦悠太選手が大会初出場でプロ初優勝、完全優勝と記録づくめでプロゴルファー日本一に輝きました。シニアメジャー大会となる「第63回日本プロゴルフシニア選手権大会」は、ウルトラマンなどで有名な円谷フィールズホールディングス株式会社の特別協賛にて開催し、会場には歴代ウルトラマンが来場され子供から大人まで楽しめる大会となり、シニアツアーは13試合を開催することができました。
PGAの基幹事業の一つの柱であるプロゴルファーの資格認証事業につきましては、昨年度は「PGA資格認定プロテスト」も「ティーチングプロ資格認定講習会」も予定どおり実施することができました。社会貢献事業となるゴルフ普及活動につきましては、レッスンを中心として全国各地でイベントを開催することができ、ジュニア育成活動のメインとなる「PGAジュニアリーグ」は昨年で6年目を迎え、過去最大の71チーム総勢596名の選手が参加されました。
昨年、国内男子ツアーにおいては金谷拓実選手が最終戦で逆転での賞金王に輝きましたが、最後まで賞金王を争った平田憲聖選手、岩田寛選手など、若手からベテランまで幅広く活躍した年となりました。昨今の若手選手の活躍だけではなく、中堅、ベテラン選手含めプロゴルフ界のさらなる活性化を期待しています。
トーナメントの活性もさることながら、我々PGAは公益社団法人として、ゴルファー開拓からトップアスリート養成までをつないだ計画的な振興策を実施し、ゴルフ人口を底上げする底辺拡大が役割であると考えております。この役割を踏まえ、社会貢献事業、ゴルフの正しい普及事業を、これまで以上に推進してまいりたいと思っております。
最後になりましたが、今年3月にPGA会長という大役を仰せつかり、あっという間に10ヶ月が過ぎました。私は、PGAのロゴマークをいろいろなところに出したいと考えており、昨年の資格認定プロテストでは初となる最終日のYouTubeライブ配信を行いました。
今後もSNS、メディアを積極的に活用し、PGAをアピールしていきます。昨年1年間、応援していただきましたゴルフファンの皆さま、PGAの活動を支えていただきましたスポンサーの皆さま、そして会員の皆さまに、この場をお借りして御礼を申し上げます。
ゴルフファンの皆さまには、今後もPGAの活動にご理解をいただくとともに、今年もゴルフ界を応援いただきますよう、お願い申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
日本プロゴルフ協会会長 明神正嗣