東京にある六本木ヒルズアリーナで開催されている、「PING Gフェス!」のイベントで、17日、PGA倉本会長はじめ、尾崎直道、羽川豊、渡辺司、東聡とシニアツアーのベテラン選手たちが集結し、トークショーを開きました。また、先月のゴルフフェアの会場で表彰された、PGAティーチングアワード最優秀賞受賞の松本哲也は受賞テーマの「感育〜感性を育てる上達術〜」を披露。さらに、昨年6月に開校したPGAゴルフアカデミーの鈴木タケル講師を招き、アカデミーのレッスンプログラムも紹介しました。

アカデミー 「ゴルフを楽しんでください」と倉本会長【拡大写真】

六本木ヒルズアリーナに登場した「G スタジアム」という巨大な無料ゴルフ練習場。「PING G フェス!」と題したゴルフイベントは、3月16日から20日までの5日間、ゴルフ初めての初心者から上級者まであらゆるレベルのゴルファーに楽しんでもらえる内容になっている。


 今回のイベントは、多くの方々にゴルフを楽しんでもらいたいというメッセージが、イベントの中心にある。それは、倉本会長のゴルフ界を盛り上げていきたいという想いと合致する。シニアツアーの仲間であり、ライバルでもある選手たちにも協力を依頼し、ゴルフの魅力を伝えるPGA主催の「トーク&レッスンイベント」を実現することができた。


倉本会長をはじめとする登場した選手全員が「シニアツアーでゴルフを楽しんでほしいのです」と、口を揃えた。選手がファンと一緒に、ゴルフを楽しめる唯一の場所が、トーナメント会場だ。PGAシニアツアーは、今年は試合数が4つ増えて、日本全国17試合で行われる。「4月、沖縄の金秀シニアを皮切りにツアーが始まりますが、関東近郊でもシニアトーナメントを楽しめます。10月開催の日本プロシニアは、同週に開催されるレギュラーツアーのホンマさんの大会と一緒に、シニアとレギュラーのトーナメントを楽しんでもらおうと色々と計画しています」と、ゴルフを楽しんでもらうための仕掛けににやりと笑った。



 

「シニアツアーとは?」というテーマからトークショーが始まった。「いや、最近の50歳って若いじゃない?だから、シニアツアーは60歳からでいいと思うんだよ。私も今年60歳と還暦を迎えるわけだし、シニア1年生だという気持ちでやるつもりだよ」と、尾崎が切り出した。「今年はまた、試合では負けず嫌いの部分がでるかもしれないね。それでも柔らかくなったんだよ(笑)。これからもゴルフファンのみなさんと一緒に、大会を楽しみたい」と、抱負と伝えた。


シニアツアーは50歳以上のPGA会員が参加できる。倉本会長は、今年のシニアルーキーの話題に触れた。「50歳になっても、強いシニアの先輩たちがたくさんいるから、なかなか勝てないのが現実なんですよ。だけど、今年は鈴木亨プロや、プラヤド・マークセンといった選手もシニアツアーに参戦予定ですし、去年シニアツアーで4勝を挙げた崎山プロとか、4度シニアの賞金王に輝いている室田プロとか、ベテラン選手も数多くいるスーパースターの試合になります。JGTOの会長に就任した青木プロも、シニアツアーの顔です」と、魅力ある選手たちの名前をあげた。


話題は変わり、オフシーズンの過ごし方を聞かれた渡辺は、「この年齢になってくると、間違く、体が病んでるか心が病んでるかということなんです。オフを利用して、どっちかのケアをしないといけないんですよ。大変です」と会場の笑いを誘った。羽川、尾崎は練習に精が出ている様子。今年はパターに関するアンカリングのルールがあり、パッティングスタイルが変わるからだ。「去年から10本くらいは、色々とパターを試しているからね。今年も、試合で戦えることが楽しみ」と羽川。会場に集まった大勢のゴルフファンに、倉本会長は伝える。「ぜひティーチングプロからレッスンを受けてみてください。上達の近道ですから。それと、いい道具(クラブ)との出会いです。PGAは、みなさんと一緒にゴルフライフを楽しめるよう、手助けをします」と、会場に集まったたくさんのゴルフファンに向けて力強く話した。


PING G フェス シニアツアーで戦う選手の今年の目標は?
PING G フェス 抽選会では選手が直接賞品をプレゼント
PING G フェス 目玉賞品はサイン入りPGAキャディバック








アカデミー
松本の「感育」パッティング理論【拡大写真】
 
 
 また、PGAティーチングプロアワードで最優秀賞に輝いた松本は、受賞テーマの「感育〜感性を育てる上達術〜」の内容を披露した。パッティング理論での受賞ということもあり、独自に考案したレッスン器具の使い方に注目が集まった。松本は「感性をトレーニングするということを、みなさんに意識してもらいたいのです」と、力強く話した。会場に響き渡ったメトロノームの音に合わせ、様々な振り幅でストロークをする。今回は会場で9名が体験レッスンを受け、感育というパッティングレッスンに触れることができたようだった。



 


昨年6月に開校したPGAゴルフアカデミーのレッスンプログラムを紹介。現在、栃木県にある太平洋クラブ益子PGAコースで、担当プロを務めている鈴木タケル氏が、PGAのティーチング理論をベースにゴルフ場でのレッスンを行っている。今回は、正しいアドレスや正しい動きをするための動的ストレッチである「コンディショニング」や、身体の制限を捉える方法として説明される「リミット&フリー」という考え方を伝えられた。これらは、PGA30年の歴史の中で培われてきたゴルフ理論であり、PGAゴルフアカデミーで体験できる。


PGAでは、多くの方にこれからもゴルフを楽しんでもらうため、様々なイベントを計画している。そして、楽しいゴルフライフを伝えていく。


◆ 「PING G フェス!」のイベント概要は こちら>>