松本がTCPアワード最優秀賞に決定! |
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(左より)福田尚也、松本哲也、大森信正【拡大写真】
「2015ティーチングプロアワード」の最終選考会と表彰式が2月20、21日に、東京・有明の東京ビッグサイトで開催中の「ジャパン ゴルフフェア」会場で行われた。最優秀賞には「感育〜感性を育てる上達術〜」を提案した松本哲也プロ(44=ガーデン藤ケ谷ゴルフレンジ、ティーチングプロA級)が輝き、賞金50万円を獲得した。
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倉本会長が松本へ最優秀賞を授与
8回目を迎える今回のアワードでは、倉本昌弘会長の発案で最終選考会をメディア、一般のファンに公開し、それぞれのレッスンの新しい考え方、方法などのプレゼンテーションを聞いた後に投票で決めるという初めての試みで行われた。19人の応募の中から、書類選考などを経て最終選考会に進んだのは3人。松本プロのほかは、「器具を使ったスイングとショットの練習方法」の大森信正プロ(66=フリー、ティーチングプロA級)と、「骨に任せたゴルフスイング!!〜身体意識を変えればゴルフは上手くなる〜」の福田尚也プロ(47=NFゴルフクリニック、ティーチングプロA級)。20日に3人がプレゼンテーションを行い、一般ファンや選考委員、メディアを含む39人が投票。少差で松本プロの大賞が決まった。大森、福田両プロは優秀賞として賞金10万円を獲得した。

イベント会場に集まった大勢のゴルフファン
21日の表彰式では、担当の井上建夫理事が総評で「3人ともすばらしい発表で、投票結果もきん差。だれが大賞でもおかしくなかった」といい、高レベルだった。表彰を行った倉本会長は「PGAに所属するティーチングプロは約4000人。松本プロが2015年の頂点に立った。今年から、広く多くの方に選考を見ていただくことにした。来年はもっと多くの方に投票していただきたい」と話した。また「松本プロにはトッププロとして1年間活動してもらう」とし、3月に台湾で行われるシニアの「台日対抗」に同行し「台湾の一般アマ、ジュニアにレッスンしてもらうのが、最初の仕事。日本のレッスンのレベルを広めて行きたい」と明らかにした。

松本は発案した「感育」を説明
最優秀賞を受けた松本プロは「今回の応募で、これまでのこと、未来のことなどたくさん考える時間があり、有意義に過ごせました。この賞を励みに頑張って行きたい」とあいさつ。「ゴルフがおもしろいのは、自分の予想通りに結果が得られたときの気持ちよさだと思う。気持ちよさを味わうのはパットが一番いいと思い、レッスンを考えました」という。
最優秀賞を受賞した「感育」は「ゴルフは技術と感性の融合スポーツ」とし、その中でも風やライなど外的要因の影響を受けにくいパッティングに特化したレッスン。グリーンの傾斜を詠む力、距離感など「感性」を磨くための方法、練習器具などを考案し、自宅や練習場で「感育」に役立てることを提案した。
表彰式後は、ゴルフファンを前にその場で自身が編み出したパッティングの「感育」のための道具を使って実際のレッスンを披露した。「100円ショップで売っています」という格子状のボードを使ってアドレスのチェック方法を教えたり、メトロノームを使って「距離感を出すためのテンポ」を聞かせるなどした。また、パターマットに設置した、パターの振り幅で距離感を練習する器具を使って、実際に打ってみせるなど、レッスンの一端をデモンストレーションした。「ティーチングプロにとって、お客さんのニーズにこたえられたときが一番の喜び。でも、今回は目に見える表彰の形で評価を受けて、非常にうれしい。多くの人に気持ちよくゴルフをやって欲しい」と話した。

優秀賞受賞 大森信正
優秀賞の大森プロは「スイングメジャー」と名づけた練習用のクラブを自身で考案。クラブヘッドとボール位置にゴムひもの両端を固定して、スイング中にヘッドとともに上がっていくゴムひもがグリップエンドに取り付けた器具にひっかかる状態を確かめながらスイングをつくるとともに、「マジックボール」という矢印がついた透明のボールで打ち出すイメージづくりをする手法をあわせて提案。「ここ(最終選考)までこられて満足しています。振る仕組みと打つ仕組みが分かれば、誰もがやってのける力を持っています」と話した。

優秀賞受賞 福田尚也
同じく優秀賞の福田プロは、再現性の高いスイングは重力と遠心力を利用した自然な動きから生まれるとし、力みのないスイングづくりのために骨格が自然に動く方向に体を動かす、筋肉ではなく骨格に沿う体の使い方などを提案した。「評価してくださった方々に感謝したい。賞に恥じないように、これからもどうやったらゴルフがうまくなるかを考えて行きたい」と話していた。
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