今季シニアメジャー5試合目の「全英シニアオープン」が、24日からウェールズ南部にあるロイヤルポースコールゴルフクラブ(6,994ヤード、パー71)で開催される。日本勢では、井戸木鴻樹、奥田靖己、須貝昇、そしてマンデートーナメントを勝ち抜いた植田浩史、高松厚、友利勝良の6選手が大会に出場する。大会に備え、22日は各自練習ラウンドを行った。

全英シニアオープン 海沿いにあるホールには強い風が吹き付ける【拡大写真】

28回目となる本大会は、チャンピオンズツアーの公式競技となってから12回目。ウェールズでのシニアメジャーは初の開催となる。


会場となるロイヤルポースコールは、1895年に開場。この地域は入江が大きく石炭の主な輸出場所であった。しかし石炭の需要が少なくなると、休暇を過ごすためのリゾート地として再開発された。シーサイドにそびえるクラブハウスを含めた景観は、ウェールズ一のコースと言われる。コース全体のアンジュレーションや、リンクスに吹く特有の風も、選手のスコアメイクを大きく左右する。ロイヤルポースコールの大会の歴史としては、1980年から3度ヨーロピアンツアーを開催。また、2009、2010、2013にウェールズシニアオープンが行われており、今回の出場選手である友利は、ヨーロピアンシニアツアーメンバーとして、コースにもなじみがある。ウェールズでのシニアメジャーは初開催。2024年の全英シニアオープンの開催も決定している。



22日には、大会初日の組み合わせも発表された。歴代チャンピオンであるフレッド・カプルス、トム・ワトソン、そして今年シニアメジャーで2勝をマークし、年間3つのメジャーを目指してコリン・モンゴメリ−が、午前の部で同組。また注目選手のディフェンディングチャンピオンのマーク・ウィービー、シニアルーキーとしてシニアツアーに初参加するミゲル・アンヘル・ヒメネス、今年のチャンピオンズツアーですでに3勝を挙げているベルハルト・ランガーが午後の部で同組スタート。初日から世界メジャーチャンピオンが戦うプレーに、大会の展開が面白くなりそうだ。世界のトッププレーヤーが、この美しい自然のリンクスコースに立ち向かい、歴史に名を刻むべく戦いに挑む。


シニアゴルフのメジャー大会 50歳以上を対象とする米シニアのチャンピオンズツアーがメジャー大会としているのは<1>全米プロシニア選手権<2>リージョンズ・トラディション<3>コンステレーション・シニア・プレーヤーズ選手権<4>全米シニアオープン選手権<5>全英シニアオープン選手権の5大会。
ほとんどのシニア大会は3日間54ホールで争うがメジャー大会は4日間72ホールで行われる。全米プロシニア選手権は1937年創設と5大会の中で飛び抜けて古い。


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全英シニアオープン 井戸木は3度目の全英シニアオープン。練習ラウンドを重ねる【拡大写真】
全英シニアオープン 高松・植田・奥田は同組でのラウンド。コースチェックに余念がない【拡大写真】
全英シニアオープン マンデーを2位で通過した友利。今日はドライビングレンジでしっかりと練習【拡大写真】