【全英シニアオープン】B・ランガーが6アンダーで首位 |
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7バーディ1ボギーと好スタートを切ったランガー【拡大写真】
「全英シニアオープン」の第1ラウンドが、ウェールズにあるロイヤルポースコールGCで24日に行われた。初日トップに立ったのは、ドイツ出身、今季米チャンピオンズツアーで3勝をマークしているベルンハルト・ランガー(56)が6アンダーの65をマーク。2打差2位には、4アンダーボギー無しのボブ・ツエー(55)。6名が参加している日本勢の中では、友利勝良(59)が、1オーバーで16位と好スタートを切った。井戸木鴻樹(52)は3オーバーの41位。
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B・ランガー【拡大写真】
海沿いの荒れ果てた草原がリンクス。季節や雨、風、温度という気候によって、コースの表情が変化する。練習をいくら重ねても、風の向きが読みにくい。高い木々がないので、上空を見上げても、察知しにくい。揺れる草の向きだけでは、参考にならない風があるという。「セントアンドリュースよりも、リンクスの妙味があるかもね。それは、高低差がかなりあるから」とトム・ワトソンが言う。世界のベテラン選手も、今日のコンディションには、最後まで悩まされた。
初日首位に立ったのは、同組で回ったウィービーに昨年プレーオフで敗れ、リベンジで挑むランガー。とにかくグランドの硬さが敵だったというが、ミスしたのは16番のみ。「パー5でバーディがきちんととれるかどうか。週末に向けてもっとフェアウェイも硬くなると思うけれど、状況を把握して、自分のゴルフをやるだけ」と、首位スタートに満足していた様子だ。
4アンダー・フィニッシュのボブ・ツエーは「50歳過ぎてからゴルフができることに、とても感謝しているんだ。このコースは初めてだし、別段、調子もいいわけじゃなく、ショートゲームがうまく行ったお陰だと思うんだ。ラッキーだっただけ」。攻めるゴルフは望まずに、とにかく強引なゲームを避けた結果だった。

友利勝良【拡大写真】
日本勢で最高位の16位だった友利。3番パー4でバーディ。6番パー5で2オンに成功しイーグルを決め、リーダーズボードに名前があがった。「久々に自分の名前をみると、嬉しいですよね。ハーフターンしたら、風が急に止んで、ショットもアイアンもバラバラになってきちゃったんですよ。でも、調子は悪くないしね、明日は、風にうまくのっけて、プレーしたいね」と、リンクスらしい風が吹くことを期待していた。

井戸木鴻樹【拡大写真】
リンクスは3度目の挑戦となる井戸木は、1バーディ4ボギーの3オーバー41位。最後の最後まで、バーディーを拾えずに悪戦苦闘した。「朝の練習した感じとはうって変わって、グリーンがぐんと重かったんですよ。タッチがぜんぜんあわないし、おかしくなってきた。パーセーブするだけで、ふらふらです」。それでも井戸木は、後半、何度かやってきたバーディチャンスに、きっかけをつかんだようで「明日は早めに2、3個バーディとれたら、気分良くなると思うし、精一杯やってみます」と前向きだった。

高松厚【拡大写真】
4回目にしてマンデーを通過を叶え、本戦に出場している高松厚(54)。耐えに耐えて4オーバー59位で初日を終えた。「念願の大会に出場できて、最初の2〜3ホールは緊張したけれど、ボギーがきても、本当に楽しくプレーできました。15番のダボは、入れちゃいけない、ポットバンカーに入れて・・・寄らずはいらずのダボ。やればやるほど、難しさがありますよね。考えだすときりがないけれど、しっかりとしたコース攻略を考えさせられる」とメジャーの洗礼を噛み締めていた。

植田浩史【拡大写真】
「練習日に感じた風と今日は、まったく違うんですよ。むしろ全体的には逆で。それがちょっと手こずりましたね。でも、リンクスのゴルフは、ほんとに面白い。何が起こるかわからないし、ゴルフの想像力を要求されますからね」と語ったのは、植田浩史(55)だった。この日、5オーバー75位。グリーンに悩んだ。読みきれない。3パットが4回。そのためスコアは大苦戦したが、リンクスでゲームをすることに、ワクワクしていた。「マンデーのコースと少し似てます。こっちの方が、プレーはしやすいかもしれませんね。グランドの硬さにボールの行方が予測できないので、難しいのかなぁと思っています」。それでも、マンデートーナメントからつかんだ出場権。「明日もここでプレーできることが、本当に楽しみです」と植田は笑顔だ。奥田靖己は、後半のプレーペースがつかめず6オーバー92位、須貝昇は12オーバー136位だった。
◇ 初日の成績は こちら>>
◇ 大会公式ページは こちら>> ※各ページはヨーロピアンシニアツアー英語サイト

B・ツエー【拡大写真】

奥田靖己【拡大写真】 
須貝昇【拡大写真】
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