新年、明けましておめでとうございます。会員の皆様には、今年も良い年でありますよう心からお祈りをいたします。

 皆様から会長の職を預けていただき今年で4年目に入りました。これまでの活動に対するご理解とご協力に感謝するとともに、今後の取り組みについてもより一層注目をしていただきたいと思います。今年は昨年までに定めたプランを着実に進めていく、そのために皆様に確実に情報をお伝えして具現化していく1年になると思います。

◆ シニアツアーを盛り上げるために ◆

 はじめに今年のPGAシニアツアーですが、6月に飯田グループホールディングスが主催となる「すまいーだカップ」が新設され、後援競技だった「佐世保シニア」がツアーに昇格します。ただし、この4年間シニアツアー開幕戦だった「金秀シニアオープン」は、今年は5月に同じ沖縄の喜瀬CCで「日本プロゴルフ選手権 日清カップ」を開催するためお休みとなり、トータルでは1試合増えて18試合の開催となる予定です。


 今、シニアツアーは再び注目されてきていると言っていいでしょう。しかし、試合数は19〜20試合が1つのボーダーだと考えています。それは、後援競技や協力競技を含めると、シニア競技全体の試合はすでに年間30試合近くあるためです。今後は1試合あたりの賞金などのアップを、主催者へお願いをしていく方向へ向かうつもりです。PGAシニアツアーは、いわばPGAの広報事業の柱となるものです。今年からは、シニアツアーにティーチングプロにもイベントなどでの協力を仰ぎ、トーナメントプロとティーチングプロが一体になったPGAだからこそ出来るシニアツアー作りを目指し、内容を充実させ「技術を見せる」「技術を習う」といった2つの要素を絡めPGAの持ち味をゴルフファンに届けていきたいと考えています。



◆ PGA会員の魅力をアピール ◆

 次にティーチング活動の応援です。PGA会員の大半はティーチングプロ資格を持つ会員ですが、トーナメントプレーヤー会員の中でもティーチング活動を中心に生活をしている方も多く、PGAではこれまで以上にティーチングプロが働きやすい環境を作ること、そして会員の活動をPRしていくことが重要になってきます。「ティーチングはPGA会員が最も素晴らしい」ということを、PGA内部はもちろんのこと、対外的にも浸透させていきたい。そのために皆様方のティーチング活動をホームページやSNS、また各種媒体を通してこれまで以上の広報に勤めて参りたいと考えています。


◆ 大学との連携、そして新たなゴルファーの創出 ◆

 ゴルフ業界を取り巻く状況ですが、まだまだ厳しい状態が続いています。ゴルフ業界を再び活性化するために中心となるのが、PGAだと考えています。ゴルフを体験したことのない人に対して、全体的なアプローチができるのは多くのティーチングプロが所属するPGAしかないと思うからです。そのためには、スポーツとしてのゴルフ、娯楽としてのゴルフを幅広く広める施策を取っていきたいと思います。
PGAとしても、全国大学体育連合、ゴルフ市場活性化委員会とともに、大学体育のゴルフ授業充実を目指した連携協力の協定書調印を行いました。全国で約580講座が実施されているゴルフ授業では初めてゴルフをする学生が毎年数万〜10万人います。新たなゴルファーへの入り口としての大学ゴルフ授業の充実を図るために、大学の指導者の養成や教則本作りなどで、PGAの役割が重要です。中学、高校、大学の組織との連携は今年から本格化、充実化していくことになるでしょう。


◆ 底辺拡大とゴルフ業界の活性化に向けて ◆

 ゴルフ業界の再活性化には、企業や団体間の垣根を越えた連携が必要です。これを実現しなければ一度減ってしまったゴルフ人口の再増加にはつながらないと考えています。その様な中、新規ゴルファーを創出することを目的としたゴルフデビュープログラム「ユニットシステム オールインワンパッケージ」のテストマーケティングを開始しました。PGAが主体となり練習場、ティーチングプロ、用品業界、ゴルフ場が一体となったプログラムとなりますが、状況を判断し、トライ&エラーを繰り返しながら前に進めて参りたいと思います。


 ジュニアゴルファー育成活動では、「PGAジュニアゴルファー育成プロジェクト」を基幹事業とし、ゴルファーの底辺拡大を図るべく、ゴルフ未体験の子供達にゴルフの楽しさを伝えることを中心に事業を行って参りました。昨年から悲願であったジュニア選手権の開催を、全国高等学校ゴルフ連盟とともに「PGAジュニア選手権 太平洋クラブカップ」としてPGAゴルフアカデミーの会場でもある太平洋クラブ益子PGAコースで開催しました。全国8地区から中学、高校生でチームを編成しての地区別団体戦という初の試みは、日本の競技方式の新たなスタイルとなりましたが、参加者にとって、常に敵味方に分かれた個人戦とは違い、参加者間の連携やコミュニケーションをとる機会が出来たことは参加者にとって貴重と体験になったのではないかと考えています。


◆ PGA会員としての意識 ◆

 次にPGAツアー商標の活用については日本ゴルフツアー機構(JGTO)の発足とともに、18年間日本のプロゴルフツアー名称として使用されてきませんでしたが、あらためて使用してもらうことで交渉を進めており大筋では合意がなされております。今後、細部での調整が必要ではありますが、使用時期は早ければ来年(2018年以降)と考えております。JGTOの選手たちの大半は、我々と同じPGA会員です。彼らはいずれシニアツアーに入ってきます。シニアツアーを輝かせてくれるのは彼らであり、我々が底辺を拡大してレギュラーツアーに選手たちを送り込む、その選手たちがシニアになってからも活躍する、そんな循環を作りたい。そのために1つのシンボルとして「PGAツアー」の商標があると思っています。


 会長になって以来、「支配人養成講習会」の実施や「PGAゴルフアカデミー」の発足など「会員の職場、職域拡大」のため努力してきました。会員全体にその情報が浸透しているかというと、まだまだ努力が足りないところがあることは否めません。どうやって、みなさんに知っていただくか、今年も模索していきます。会員のみなさんには、意識をPGAに向けていただき、有益な情報に反応していただけたら幸いです。




公益社団法人 日本プロゴルフ協会 会長 倉本昌弘