第12回PGAティーチングプロシニア選手権大会」の最終ラウンドが19日、伊勢カントリークラブで行われた。イーブンパー7位スタートの橋口浩一(B・50歳)が、スコアを3つ伸ばし、通算3アンダーでホールアウト。最終組スタートの近藤年弘(TP−A・59歳)と小嶋光康(TP−B・53歳)が、スコアを伸ばせずにパープレーで回り、通算3アンダーで3名のプレーオフへ。2ホール目で、バーディパットを決めた近藤が、嬉しい大会初優勝を飾った。

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最終組でスタートした近藤は、1番でバーディーと好発進した。初日からショットも冴えていて、しばしば1メートル以内のバーディーチャンスにつけていた。前半は3バーディー1ボギーと、スコアを伸ばして折り返した。しかし、後半の11番パー4では、ティーショットが左の林に入り、ボギー。続く12番のパー5では、サブグリーンのガードバンカーに入った球が目玉となり寄せきれず、結局このホールをダブルボギー。この2ホールでスコアを3つ落とした近藤は、「優勝はないかもしれない」と、いったんは諦めた。そこで気持ちを吹っ切った。


そんな流れで迎えた後半でも、ショットが冴えていた。16番パー4でバーディー。続く17、18番も70センチのバーディーチャンスにつけられたが「少し気持ちに欲がありました」と、短いパットを外してしまった。ホールアウトしてみれば、他の選手がスコアを伸ばせずに、通算3アンダーが首位。そして3名によるプレーオフ決戦にもつれ込むことができた。

TCPシニア゙ 勝者を決める3名のプレーオフへ【拡大写真】

プレーオフは、1番パー4と18番パー5の繰り返し。地元中部でコースをよく知り、飛距離の出る近藤が有利な展開となった。1ホール目の1番ホールでは、チップショットを1メートルにつけて、パーセーブ。2ホール目、会心のティーショットで、セカンドショットを優位に運んだ。グリーンに載せた小嶋の球は、ピン奥2メートル、近藤は手前3.5メートルの距離を残した。


先に近藤は、読んだライン通りにバーディーパットを決めた。続く小嶋のバーディーパットは、下りの2メートル。打ったボールはカップを通り過ぎて、この瞬間に近藤の優勝が決まった。


近藤にとって、優勝まで格闘が続いた長い2日間だった。PGA会員入りしてから27年間、良くて2位。プロ公式競技で優勝したことがなかった。「すごく嬉しい優勝です。初優勝なんです。昨晩は不安な気持ちでした。それでも、なぜか自信もあったんですよ。伊勢カントリーは、普段からよくお世話になっているコースですから、この(優勝の)チャンスは逃したくなかったのです」と、気持ちを打ち明けた。


後半ではボギー、ダブルボギーが続いたが「自分のゴルフをしようと開き直ったら、少し落ち着けました。だから、それも意味あるプレーだったのかもしれませんね」と、ほっとした様子だった。好調なゴルフの要因を聞くと「今年3月に、アイアンを変えたんです。そのアイアンが絶妙に良くて。思ったコントロールショットができているんですよ。いいアイアンに出会えています」と、笑顔を見せた。


普段は、レッスン活動を主にしているという近藤には、長年ゴルフを見ているお客さんもたくさんいる。現在は小牧国際ゴルフクラブ、ゴルフ倶楽部大樹、そしてマイスター玄玄ゴルフ倶楽部の練習場を拠点として活動している。「お客さんにも、嬉しい話題が提供できそうです!自分にも励みになります。ほんとうに嬉しいです」と、この優勝を心から喜んだ。長いプロ生活で、ようやくつかんだ初優勝。近藤は、これからも続くプロ生活を、新しい気持ちで向き合い、ゴルフの技術研鑽を続け、レッスン活動も豊かにしていくだろう。





TCPシニア 近藤 年弘
TCPシニア 小嶋 光康
TCPシニア 橋口 浩一
















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 最終成績は こちら>>

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TCPシニア選手権 渡辺 達
TCPシニア選手権 林照康
TCPシニア選手権 一岡義典












プレーオフ2ホール目。小嶋はパーオンに成功。近藤の内側につけたバーディーパットは、下りのピン奥2メートルのライン。近藤が先に3.5メートルのバーディーパットを沈めた。その後の小嶋のパットは、球がカップを通り過ぎ、初優勝を逃してしまった。

小嶋は2週間前に参加したプロシニアで、悔しい成績しか残せなかった。ゴルフに自信をなくしかけていた。大会の後、知り合いのプロにスイングを見てもらったことで、アドバイスが効いた。ショットに勘とキレが戻ってきた。そして参加したこの大会で、優勝争いに絡むことができた。プレーオフには敗れたが、それでも、小嶋には大きなゴルフの自信が戻ってきた。

「プレーオフまで戦うことができたし・・・良かったです。まさか、ここまでゴルフができるとは思ってもみなかったことですから。良かったですよ」。2ホール目で決められなかったバーディーパットには悔やしさが募るが、自分のゴルフの状態をしっかりと認めた。「だんだんと調子が良くなっていますから、あとは12月のシニアツアー予選会も頑張りたいです!」と、小嶋はしっかりと前を向いた。



TCPシニア
2位 橋口浩一【拡大写真】

「最終日の18ホールは、いい流れがきていました」と、ティーチングプロの橋口は振り返る。同組の中部地区の先輩プロと刺激し合えるプレーが展開できた。「林プロは、最後までエールを送ってくれました。いい雰囲気を作ってくれて、感謝しています」と振り返る。橋口は前半を3バーディーでターンしたが、後半は1バーディー1ボギー。それでもこの日の69はベストスコアをマークした。

プレーオフ1ホール目。近藤、小嶋のセカンドショットはグリーンを捕らえられなかった。続く橋口のセカンドショットは、グリーンをオーバーしラフへいってしまった。橋口のアプローチはショートしてしまい、寄せきれずにボギー。プレーオフは早くも敗退してしまった橋口だが、「いい経験ができました。あのセカンドショットの場面で、ピンをまっすぐに狙ってしまったんですよね。まだ自分のゴルフマネジメントができてなかったにつきます。それでもいい経験でした。いいゴルフができました」と、言葉にあらわした。

橋口は、今年3月から、PGA専門指導委員の経験がある西川プロの指導を受けている。ゴルフを多角的に学ぶことで、新しいゴルフが見えているという。「西川先生のアドバイスで、ゴルフの取り組みがいい方に変わってきています。これからは、もっと試合の経験を積んで、いろんな場面でのマネジメントを身につけていきたいですね」と、話した。シニアルーキーの橋口も、今年12月のシニアツアー予選会に挑戦する予定で、しっかりと成績を残したいところだ。




TCPシニア 柴田 猛
TCPシニア 馬渕 武将
TCPシニア 菊一 利彦
TCPシニア 松岡 譲
TCPシニア 守屋 克彦
TCPシニア 石井 保行