「第26回日本シニアオープンゴルフ選手権」(JGA主催)の第2ラウンド。トップは、先週のコマツオープンで優勝したシニアルーキーのプラヤド・マークセン(50)が1つスコアの伸ばして通算5アンダー。午前組で2オーバースタートの渡辺司(59)が6バーディノーボギーとし、通算4アンダーで2位タイに急浮上。2位グループには、秋葉真一(51)、室田淳(61)、ピーター・ファウラー(57)、そして習志野カントリークラブがホームコースだったという小溝高夫(54)の5名が並ぶ。152ストローク、8オーバー58位タイまでの66名が決勝ラウンドに進出した。
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日本シニアオープン 中嶋常幸【拡大写真】
日本シニアオープン 加瀬秀樹【拡大写真】
日本シニアオープン 秋葉真一【拡大写真】




どんよりとした雲が一向に晴れない。湿度が高く、時折小雨も降る2日目となった。上位のスコアが伸びずに、選手は我慢を強いられる一日になった。

首位に立ったマークセンは、1番のスタートホールをボギー。その後もショットが安定せずに、苦しい展開が続いた。バックナインにはいっても、パッティングも決まらずスコアを伸ばせずにいた。「ノンストップで試合をこなしているので、疲れは間違いなく溜まっていると思う。なかなか身体がついていかないことがある」と、マークセンはいう。先週優勝したコマツオープンに続き、今週の日本シニアオープンで16週の連戦をこなすシニアルーキーのマークセンだ。


「ドライバーの精度をあげていかないと、勝つのは難しい。そしてしっかりとフェアウェイをとらえることを意識しないといけない。ラッキーな部分が大きいから、プレーの質を全体的に上げて、決勝ラウンドに臨みたい」。
上位選手の常連であるマークセンは公式戦で優勝して、日本シニアツアーの賞金ランキングトップを狙いたい。そして、米PGAツアーチャンピオンズクオリファイングトーナメントの最終予選会に挑戦するということが今の目標だ。



1アンダースタートの小溝高夫は、慎重になりすぎて、スタートホールの10、11番では1.5メートルをショート。バックナインにはいって、ようやくショットとパットがかみ合ってきた。3、4番で連続バーディ。5番パー3では、グリーンに球を乗せられずにボギーとするが、続く6番、7番では、4メートルのパットをしっかりと決めて連続バーディ。残り2ホールのところで首位に立った。しかし最終9番ホールでは、ティーショットを木に当てて、2打目は出すだけ。ラフからのショットはグリーンを捉えたが、8メートルの距離から3パット。それでも上がってみれば、小溝は首位に1打差の2位タイグループに入っていた。

「よく耐えました。明日の決勝ラウンドの組み合わせは、秋葉(真一)選手と一緒ですけれど、去年11月のPGAシニアツアーISPSハンダカップでは、最終日最終組でプレーして、秋葉選手にシニア初優勝を先にあげられたので、勝ってやろうと」と、負けん気を見せる。


小溝は、どうしても習志野カントリークラブで活躍を示したい理由があった。18歳の頃に研修生として入社、その後28、9歳でジャンボ軍団に加わり、研鑽を重ねてきた。「コースのメンバーの方とか、今日もたくさん来ていただいていて、すごく応援してもらって。力になっています」と感謝を伝える。習志野カントリーで、たくさんの人たちにお世話になってきた恩返しを、ゴルフで育ててもらった習志野カントリーという舞台で、そして「プロゴルファー小溝高夫」として、感謝を示したい。




日本シニアOP
運だけだったというが渡辺は完璧なプレー【拡大写真】


午前組2組目でスタートし、6つスコアを伸ばして32位から2位に急浮上してきたのが、渡辺司。1、2番と連続バーディー。その後も4、6番で1メートルにつけてバーディ。バックナインに入ると14番では、カラーからパターでバーディパットを沈め、最終ホールでは、126ヤードを9番アイアンで打ち、1メートルにつけた。上がってみれば、ノーボギーの完璧なゴルフ。本人は「100%運。それ以外の理由は一切ない。自分には実力はないから、フェアウェイに行っても、ピンに寄ったのは、運がいいからです。通常は50%くらいのフェアウェイキープ率なのが、80%うまくいった」と、運に助けられたという渡辺。


渡辺は、コース攻略をこうみる。「覚悟ですね。ラフに入ったら、フェアウェイに戻す。3打目でボギーを打たないように、自分の力量に応じたゴルフをするということも仕方ないです。フェアウェイにいったらパーをしっかりと獲る。可能性があれば、バーディを獲りにいかないと。まず状況を考えてみて、フェアウェイで、8番アイアン、9番アイアンで狙えるなら、積極的に狙わないとスコアは伸ばせない」と、強い覚悟が求められていることを知っている。


2009年の大会覇者である渡辺にとっては、タイトルの重みを強く感じている。「優勝って本当にかけがえのないものなんだと、あとからわかってくる。ショットがよくて、パットが入って・・・自分でもわかっていないかもしれないけど、ゴルフの奥深さを求められているのが優勝なんだと思います」と渡辺は話し、目の前にあるチャンスにひそかに目を輝かせた。




6月にシニアルーキーとしてデビューし、シニア初優勝の期待がかかるのが鈴木亨。息子の貴之さんにキャディを務めてもらい、家族のサポートを受けている。家族で一緒に戦うという意識がある。だから、いい位置にきちんといたいし、最終日には家族全員でそろいたいという思いが強い。


鈴木の予選ラウンド初日は、スタートホールのドライバーに悩まされ、エンジンをかけられなかった。さらに、自分の体とスイングイメージが合わずに、自分のゴルフが苦しくなった。鈴木はパープレーで耐えるのがやっとだった。2日目スタート前に「今日がまだ一日ある。今日は大丈夫」と、自分を落ち着かせた。鈴木には目標があるから、この大会を最後まであきらめるわけにはいかない。


鈴木はしっかりと言葉として伝える。「来年、岐阜関CCの日本オープン出場を捨てていないし、2日目で優勝を狙える位置にこれたのは、その思いがあるからだと思う。こうやって優勝を手ぐり寄せながら、自分がどこまでのプレーができるかも試したい」。


選手それぞれにあるストーリー。最終日まで日本シニアオープン独特の雰囲気を楽しんでもらいたい。

日本シニアオープン 福澤義光【拡大写真】
日本シニアオープン 尾崎健夫・飯合肇【拡大写真】
日本シニアオープン 田村尚之【拡大写真】