「第26回日本シニアオープンゴルフ選手権」(JGA主催)の第1ラウンド。朝は雨の影響を受け、スタート時間が1時間遅れた。首位に立ったのは、7バーディ1ボギーの66で回ったオーストラリア出身のピーター・ファウラー(57)。2打差2位タイの4アンダーには、米山剛(51)、秋葉真一(51)と先週のコマツオープンで優勝したシニアルーキーのプラヤド・マークセン(50)がつけている。最年長出場の青木功(74)は通算7オーバーの91位と出遅れた。
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大会初日の朝から、激しい雨がコースに降り続ける。やむなく第1組のスタートを1時間遅らせた。選手たちは、ただただ、雨雲が通り過ぎるのを待っていた。長い1日の始まりである。その後のスタートは順調に流れたものの、雨上がりの蒸し暑さと厳しいコースセティングに耐えながら、選手たちは日本シニアオープンというタイトル奪取を目指してスタートした。


午前組から早々と6アンダーの選手が飛び出した。オーストラリア出身のピーター・ファウラーである。身長191センチからすらりとした手足が伸びる体が印象的だ。現在はヨーロッパを主戦場としており、2011年にヨーロピアンシニアツアーの賞金タイトルも獲得している強い選手のひとり。ファウラーは、スタートホールの10番ティーショットをプッシュアウト。傾斜の強い林から、うまく球をグリーン近くに出して、短いパーパットでしのいだ。そこからは落ち着いたプレーでバーディを重ね、7バーディ1ボギーの66をマークし、6アンダーでトーナメントリーダーとなった。



「スタート時は待ち時間が長かったので、集中力が削がれていたのかもしれない。それ以外は、ティーショットが一日を通して安定していました。グリーンのフィーリングもあっているので、安定したプレーにつながったと思います。フェアウェイを外したとしても、コーライ芝でライのいいところだったから、問題はありません」と、ファウラーは物静かに語った。


「この大会の前、ヨーロピアンシニアツアーで4試合、戦ってきたんだけど、そのどれもが狭いフェアウエイで、かなり厳しいセッティングでした。その流れがあったので、この難しさでも驚きはなかったんですよ。そういう感覚でプレーできたことが、今日のスコアに繋がっているのだと思う」と違和感なくプレーできたことを強調していた。そして「今日は、ティショットもほぼフェアウエイをしっかりとキープできていたし、なによりグリーンを狙うショットもよかった。明日からグリーンが少しずつ固くなってくると思うので、今日の調子をうまく繋げていければ、いいポジションにいけると思う」と、明日の展開をイメージした。


「たとえ1日の試合でも、どんな試合でも、ナーバスにならないということはない。むしろ、ナーバスになるから、それが程よい緊張感になって戦えるテンションが保てるのだと思う」と、ファウラーは言う。世界を飛び回るファウラーの残り3日間のスコアの行方が、ゲーム全体の流れを変えるかも知れない。




日本シニアOP
ショット・パット共に安定していた秋葉【拡大写真】


午前組スタートで2打差の2位につけたのが、秋葉真一だ。本人は「一番勝ちたい試合です」と言い切る。今日は雨の影響も受け、グリーンで球がよく止まった。ピンチもあったが、4、5メートルのパーパットも入ってくれた。

大会前日の練習場で、秋葉は崎山武志からスイングの気になる乱れについて、アドバイスをもらっていた。ちょっとしたアドバイスだったが、秋葉にとっては狭いところでも思い切って振っていけた。その修正がうまくいったようだ。

「今日のプレーは会心ですよ。今日みたいなプレーは、再びできないでしょうjから、明日は、粘り強く、忍耐強く、我慢してやろうと思います」と、秋葉は明日に向けて気持ちを固めた。



昨年の本大会では、最終日の最終ホールまで平石武則と優勝争いを演じた米山剛。平石に軍配が上がったのを目の当たりにした米山は、今年こそはリベンジしたいという気持ちが強い。「シニア入りしたプロだったら、みんながこのタイトルをほしいでしょう。どんな大会でも優勝はいいというのも本音ですが、このタイトルは、喉から手が出るくらいほしいです」と米山は話す。

米山は、比較的攻めやすいアウトコースで、1番ホールを2メートルにつけてバーディ発進。フロントナインではショットも安定していたので、スコアを3つ伸ばせた。難易度の高いバックナインでは、スコアがつくれずにもどかしさも続いたが、難しいラフにも対応することを優先し、米山はこの状況をひたすら耐えた。

「優勝争いがしたい。まずは優勝争いができるように頑張りたい」と、米山はあせらずに、今のポジションを冷静に見つめた。シニアになってからは、楽しくゴルフができているという米山。あと3日間、良くても悪くても笑顔を絶やさずにプレーをしてくれることだろう。




そしてシニア"ルーキー"ならではの強さをあわせ持つ、タイ出身のプラヤド・マークセンが2位に浮上してきた。今シーズンからシニア入りしたマークセンは、7月のマルハンカップシニアと先週のコマツオープンにも優勝して、好調さを維持している。マークセンの強さは、日本のレギュラーツアーに加え、アジアンツアーと地元のタイツアーにも参戦しており、1年間をほとんど休むことなく戦っている。


「今日はドライバーもアイアンもとても良かった。8番ホールは、ティーショットが曲がった上、3打目もグリーンオーバーでダブルボギー。それ以外のプレーには満足しているし、良いスタートだと思います。全体的に良いプレーができているので、この調子で明日もプレーしたいです」と、6バーディ1ダブルボギーの内容に、マークセンはほっとしている。


マークセンにシニアツアーの印象を改めて聞くと「コースの難易度も低く、ロングヒッターにとっては、簡単にプレーできるなとは思っています。自分にとって有利な部分は多いです」と、自信を見せる。ネガティブな発言は一切なく、常に『勝ちたい』『勝ちます』と、言葉で示す。今回も、勝利に向けて、エンジンがかかりだしたのかもしれない。




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初日54位スタートとなった崎山【拡大写真】

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