スコットランドにあるカーヌスティゴルフリンクスで行われている「全英シニアオープン」の第1ラウンド。首位は4アンダーのウッディ・オースティン(52)。首位から2打差の9位に井戸木鴻樹(54)ら10名が並ぶ。崎山武志(53)は3オーバーで73位、大井手哲(54)が4オーバー88位。室田淳(60)は103位、須貝昇(66)は127位、友利勝良(61)は134位と出遅れた。

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全英シニアオープン 上空には急に雲がかかり冷たく重い風も吹き付ける【拡大写真】

大会初日の朝は、青空が広がる晴天。リンクスコースには風が吹き抜ける。海からの風は、様々な角度から吹いて雲を連れてくる。選手は上空の雲の流れと、風で揺れる長いラフの動きを確認しながら、ショットに入る。それでも風向きは目まぐるしく変わるのがリンクスで、思うようなゲームをさせてくれない。144名の出場選手は、7時スタートから15時40分スタートまでの長い時間で変化する、コースコンディションにも向き合わねばならず、首をかしげる姿がたびたびみられる。

首位スタートのオースティン。PGAツアーでは4勝をマークしており、今季のPGAツアーチャンピオンズでは、すでに3勝している。この大会でも強さを示した。オースティンは、出だしホールから、ラッキーがあった。11メートルのパットを沈めてバーディを先行。気持ちが楽になり、5番で3メートルのバーディパットを決める。オースティンは「いいショットが、必ずしもいいスコアにつながらない」という。9番では3パットボギーで、続く10番でもボギー。悪い流れが続くかのように、11番のティーショットは悪かった。それでも、いいライまで転がり、3メートルにつけてバーディ。後半は運を味方につけて、さらにスコアを3つ伸ばし、4アンダーで単独首位。オースティンは好スタートを切った。


2010年、カーヌスティで全英シニアオープンチャンピオンに輝いたベルンハルト・ランガー(58)は、71の1アンダー、19位スタートと好位置につけた。「もちろんリンクスだから、風は変化しやすい。2回向きが変わった。(優勝したときと比べると)ラフも深くなっているし、難しい。いつものショットが、打てなくなることもある。リンクスは、グランドのバウンスと転がりだよ。練習ラウンドでコースをよく確認して、試合では、自分のアドバンテージにすることだと思う」と、ランガーは話す。リンクスでは、コースの情報をつかみ、マネジメントする力ももとめられる。


そして、注目のシニアルーキー選手の1人、ジャン・バンデベルデは83の11オーバーで、不本意の140位という全英シニアの初日となった。




全英シニアオープン
パッティングも良くなってきたと井戸木【拡大写真】

日本勢で好スタートをきったのが井戸木。1番ホールでは、セカンドショットをミスし、グリーン左奥のラフへ。寄せきれずにボギーとしたが、そのときに「気持ちが吹っ切れました」と、少し余裕が生まれた。そして、「自分らしいゴルフをすればいい」と割り切った。土曜からコースに入り、練習ラウンドを重ね、コースの特徴は頭に入っているという自信がでてきた。その自信が、いいショットといいパッティングにつながってきた。


チャンスを何度も逃したという悔しさも残るが、「初日の順位としては合格ですよ。全英シニアのコースは、油断すると、本当に痛い目にあう。あまり欲をかかず、ひとつひとつ攻めながら考えていく。このコースは、ほんとうに難しい。マネジメントで頭がいっぱいになる。だけど、ゲームとしては、ほんとうに面白い」と、井戸木は話す。ようやく、安定感のある井戸木らしいゲームを見せてくれそうだ。


現在、日本シニアツアーの賞金ランキング首位の崎山は、カーヌスティの洗礼を受けたようだ。「今日はいろんなことが起こりました。ダブルボギー2つ、ボギー2つ、バーディ3つ。カーヌスティのワナをだいたい経験させてもらいました」と話す。この日はショットがさえなかった分、パッティングに救われた。


崎山は1日を振り返る。「悔しいのが17番(パー4)のダブルボギー。ティーショットがクリークへはいりました。思えば、打つ直前は風が弱かったので、軽めに打ったのですが、それが風に引っかかって、クリークへ。ちょっと違う感じもしていたから、やっぱり仕切りなおせば良かったと、そこは反省しています。それでも、全英シニアの第1ラウンドを楽しめました。今日はアイアンの修正をして、明日につなげます」と、気持ちを切り替えた。崎山は、悪いショットを悔やまずに、笑顔ですごそうという目標は達成した。




全英シニアオープン
大井手は疲れも感じさせない堂々としたプレーを展開【拡大写真】

マンデートーナメントのダウンフィールド会場を1位通過した大井手は、ホールアウト後「さすがに疲れがきてます(笑)」と本音をもらす。マンデーの前から数えると、連日7ラウンドをプレーしていて、身体が休む間もなく本戦がスタート。それでも大井手にとっては、嬉しさが上回る。「ゴルフのすべてが求められますから、やりがいがあります。ヨーロッパは初めてですけれど、ゴルフの違う面白さを教えてくれます」と笑顔をみせる。大井手は振り返る。「悔しいのが、最終18番ホール。今日はティーショットは良く飛んでくれた。いつもより50ヤードも飛んでいて。残り距離を計算したら、セカンドを力みすぎてしまってクリークへ。締まりわるいですよね。明日も精一杯やります」。

選手たちは、第2ラウンドへしっかりと立ち向かう。



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