米シニアメジャーの「77th Senior PGA Championship」(全米プロシニア)の大会3日目。トーナメントリーダーのロッコ・メディエイト(53)は、3バーディ3ボギーとスコアを伸ばせなかったが、トータル14アンダーとして首位を死守した。12アンダーの2位には、大会3連覇を狙うコリン・モンゴメリー(52)。日本勢は、室田淳(60)が66をマークし5アンダー25位、崎山武志(53)は、イーブンパーで53位。


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54ホールを終えて、大会を牽引するメディエイト。大会3連覇という偉業達成を狙うモンゴメリーとの距離はわずか2打差。そして、首位と6打差の間には、14人の選手がひしめいている。10アンダー4位に、トム・レーマン、9アンダー7位にベルンハルト・ランガー、そして、PGAクラブプロの資格で出場しているジョン・ダルコロッボが、65・68・69の11アンダー3位に上昇。シニアPGAプロフェッショナルチャンピオンシップでの優勝者でもある。メジャー優勝者が上位でひしめくなか、メディエイトは首位を死守した。54ホールを終えた段階でトータル199ストロークという数字は、1973年のサム・スニードや、2014年にロジャー・チャップマンが達成した最小ストローク数という記録に並んでいる。


メディエイトが最終日を最終組で迎えるのは、初めての経験となる。優勝すれば、2013年9月のシャウ・チャリティ・クラシック以来の快挙達成となり、ニューヒーローの誕生にも期待がかかる。しかし、モンゴメリーは、大会の3連覇を狙える唯一の選手ということもあり、そう簡単に勝たせないという気迫満々である。この大会で、過去に大会3連覇を達成したのは、ヘイル・アーウィン(1996〜98年)ただ1人。モンゴメリーにとって、歴史的な記録挑戦でもある。


全米プロシニア
メディエイトは首位で最終日を迎える

ずっと首位を守っているメディエイトは「信じられないかもしれないけど、今日も興奮したいい1日だった。この素晴らしいフィールドに立っていることが本当に幸せだと思っている。この難しいコースに、難しい風が加わったから、自分との厳しい戦いになったことは間違いない。トーナメントリーダーとして、最終日最終組で戦えることを楽しみにしている」と、語った。


難しいコース、さらに難しいセッティング。その中でどれだけ自分の力量を発揮できるかが問われているのがメジャーだ。いよいよ最終ラウンドを迎え、メディエイトは、その緊張感の中で、セルフコントロールができているか試されるだろう。



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相性のいい大会で室田はスコアを5つ伸ばした

決勝ラウンドに残った日本勢、室田と崎山は、対照的だった。この日飛び出したのは、やはり室田だった。2番をバーディ。3番、6番ホールは3パットのミスでスコアを落とすが、7、8番を連続バーディとすると、9番では、3メートルほどのイーグルパットを決めて、前半だけで3つスコアを伸ばした。後半に入っても、バーディ3つ、ボギーが1つと、確実にチャンスをものにしてきた。

「このアメリカでの戦いに必要なのは、アメリカには飛距離の出る選手もいるけど、やっぱりアプローチショットの精度なんだよ。ようやく距離がつかめなかった芝にも慣れて、ようやく、打てているという感覚が戻ってきた」と室田は、語る。

「2回の3パットは許せないけど。今日は、自分らしいゴルフが展開できた。よかった。明日もがんばるよ」と室田は、言い残して最終日を迎える。過去2回のハーバーショアでの戦いを見ると、2012年は29位、2014年は9位。コースとの相性は悪くないから、ビッグスコアを期待したい。


対照的に崎山が足踏みした。3番ボギー、4番ダボ、5番バーディ、6番ボギー、8番ボギー。前半で、4オーバーである。

「今日は、自分の苦手な部分が出てしまったのかなと思います。前半は、守りのゴルフになってしまったから、かんたんにスコアを落としてしまった。なんとか立て直そうと10番から気持ちをリセットしました。攻めるという気持ちを意識しましたね」というコメント通り、10番バーディ、14番ボギー、15、16番バーディと後半に入って2アンダーと立て直すことができた。



崎山の言葉通り、消極的なプレーは、スコアをキープすることさえできない。それが、メジャー仕様のコースだ。ジャック・ニクラウスのコースでは、逃げのゴルフが致命的なミスにつながる。崎山は、最後に言う。「明日、最終日ですが、ずっと自分に言い聞かせているように、自分のゴルフを信じて思いっきりしたいです。悔いのないように・・・」と話す。最終日にどんなゴルフを見せてくれるかを期待したい。