PGAは6月1日に開校する「PGAゴルフアカデミー」に関する記者会見を3月9日、東京・WTCで行った。
 2日に公表した経営戦略会議の提言書に基づき、2024年までに新たにゴルフ人口を500万人創出するための「拠点」として「PGAゴルフアカデミー」を関東では栃木・太平洋クラブ益子コース、関西には兵庫・東条の森カントリークラブにそれぞれ設置することになった。

PGAアカデミー設立記者会見 「3つの柱のためのアカデミーです」と倉本会長
PGA会長の倉本昌弘は「500万人の新規ゴルファーをつくるとともに、新機能プロゴルファーをつくるために、3つの柱、ジュニア、一般、PGA会員のためのアカデミーになる」と話した。

 担当するPGA副会長の井上建夫が概要を説明。「アカデミーは、PGAゴルフの発信基地になる。500万人創出はすんなりという訳にはいかないだろうが、アカデミーの名前が広がれば」と期待を示した。


アカデミーでは「PGAメソッド」を活用して「ゴルフ技術の基準の明確化による正確化」を目指す。「30年前にインストラクター制度が始まってから、PGAの指導に基準は変わっていない。基準ははっきりしなければ、理論は成り立たない。30年前にPGA基本ゴルフ教本を作った時、100人のプロゴルファーの平均値をとって出来上がったので、偏りがない。このPGAの統一されたゴルフ理論は、すべてのゴルファーに通じ、応用ができる」と説明。PGAアカデミーは、この「PGAメソッド」によってゴルファーの指導を行い、広めていく役割をになう。




アカデミーの基本構想では3つの柱「ジュニア、一般、PGA会員」に対してのプログラムをそれぞれ提示している。


ジュニアにつけては、キッズ(初心者)、ジュニア(競技志向、ナショナルチーム候補、オリンピック候補)とレベルに応じたプログラムを作成。情操教育を目的として「ジュニアキャンプ」の実施や、医療機関と連携しての「発達障害児治療プログラム」なども行う。また、PGAとしては初めてとなるジュニアの大会「PGAジュニアチャンピオンシップ」を2016年から開催し、優勝者には米国のPGAジュニアチャンピオンシップへの出場権を付与する。その他、地域密着型のジュニアプロジェクトの立ち上げやジュニアクラブの設置なども構想の中にある。


一般については、初めてゴルフをする人、もう一度ゴルフをしたい人から、競技志向までこちらもレベルに合わせてプログラムを用意。医療機関と連携して、生活習慣病予防・改善プログラムや、認知症予防・改善プログラムも作成していく。東条の森カントリークラブでは、大阪大大学院医学系研究科スポーツ医学教室と連携し、ゴルファーのスポーツ外傷、障害の解析、予防についての共同研究も行っていく。

PGAアカデミー設立記者会見 6月には「太平洋クラブ益子PGAコース」に改称。植田支配人が誕生


PGA会員に対しては、新機能プロとなるべく、支配人養成プログラムや、ヘッドプロ養成プログラム、ティーチングプロ教育などを用意する。アカデミー設置に当たり、太平洋クラブ益子コースでは、支配人にPGA副会長植田浩史が就任。組織間の人事交流は初めてのことで、コース名称も6月からは「太平洋クラブ益子PGAコース」への改称も行う。さらに、PGAと太平洋クラブでは提携を強め、互いのノウハウを利用した人材育成を行い、ゴルフ場マネージメントや芝草管理など「プロゴルファーの職域を広げるようにゴルフ場マネージメントの総合研修を実施する」としている。





PGAアカデミー設立記者会見
韓俊・太平洋クラブ社長


倉本会長は「PGAに『いい人材を派遣してくれないか』という問い合わせが数多く来ている。今まで支配人になったプロもいるが個々のスキルアップでやってきたので、PGAとしてスキルやノウハウを把握していないのが現状。アカデミーが今後、ハローワーク的な場所になる」と、アカデミーで会員を指導することで、PGAからの人材派遣の場にしていくのが目標だ。


今後はアカデミー設置ゴルフ場の拡大を進めるとともに、全国の練習場にもアカデミー設置を働きかけ、すでに東名阪の3〜5カ所で開校を予定している。井上副会長は「PGA、ゴルフ場、練習場の三位一体で新しいゴルファーを創出する場になれば」と話した。アカデミーの両校校長には西海英世が就任、指導に当たる常駐プロは現在研修を行っている。


PGAアカデミーを受け入れた韓俊・太平洋クラブ社長は「使命感を持って取り組んでいく。プロゴルファーの生活基盤を広げることは、ジュニアにとっても安心してプロを目指せる。1万6000人以上の太平洋クラブの会員もジュニア育成には興味を持っている。PGAと太平洋のノウハウをかけ合わせて、ゴルフ界に貢献していきたい」と話した。


同じく、三品智加良・東条の森カントリークラブ社長は「ゴルフのプロとして、技術だけではなく、メンテナンスやサービスなどを知るのはコース経営の上で有意義。3コース、63ホールあるスケールメリットを利用して、いいコミュニティーになれば。さまざまなことで協力したい」と話した。


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PGAアカデミー設立記者会見 アカデミーのロゴも完成
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