第74回全米プロシニア選手権で日本男子選手として初のアメリカシニアメジャー制覇を成し遂げた井戸木鴻樹の「凱旋記者会見」が30日、東京のWTCで行われた。森静雄会長から花束を受け取った井戸木は満面の笑み。集まった報道陣は約100人と、メジャー制覇の反響は大きく、ゴルフ界全体にとってもうれしい日となった。

※ 会見の動画はPGA Channel でご覧いただけます


 「お騒がせしました。ありがとうございます」。


 森会長から花束を受け取って、会見の席に着いた井戸木は、こう言って報道陣を笑わせた。続けて「昨年シニアツアーで賞金ランク2位に入り、全米プロシニアのチャンスをいただいてありがとうございました。世界レベルでどれだけ通用するか楽しみで、後にも先にもチャンスはないと思って、1回行ってみようと思って、そうしたら」とあいさつ、本人もびっくりの快挙だった。




凱旋記者会見
初物尽くしのアメリカ話。ネタもたくさん【拡大写真】


森会長、三田村昌鳳広報担当理事との掛け合いでスタート。何度も笑いがおきる会見になった。


 三田村理事 うれしいお騒がせ。米国も、シニアツアーも、メジャーも初めてで不安は。

 井戸木 日本人は1人もいないので、1人で歩くのもなかなか出来ない状態で、行ったときは不安で一杯でした。

 森会長 初めてで、言葉とか食事とかも戸惑ったのでは。

 井戸木 食べ物は大丈夫。ジョー(尾崎)直道さんに和食とか、韓国料理とかにも連れて行ってもらった。今回出場には、直道さんが「どうする?」と声をかけてくれて「行くならヘルプするよ」と言っていただいたので、気持ちが楽になって。優勝して、直道さんにも喜んでもらった。

 三田村理事 コースは難しかった。

 井戸木 日曜日に練習ラウンドで、トム・カイト、ラリー・マイズと回ったけど、メジャーな選手でも難しそうにしていたんで、みんな難しいんだなと、気が楽になった。


 三田村理事 順位などプレッシャーは。

 井戸木 とにかく予選だけは通ろうとプレッシャーでした。3日目は調子よくすんなりいけた。フェアウエーの芝が高麗なので、僕はウッドをよく使うんですけど、ライがいいんで打ちやすかったですね。

 森会長 ショットの安定性はあるから。室田選手も優勝争いしていたし、そのへんは。

 井戸木 1つの目標にしていました。室田さんについていく。直道さんには負けんとこうとか。

 森会長 最終日スタート前の意欲は。

 井戸木 最初は意欲はなかったが、途中でトップが12アンダーで伸びていなくて、僕が9アンダーで、あと2つ、3つ取ればとは感じました。パターが入った。一生分入った感じがする。パット数? うーん、覚えていない。4日間で最少の108だったのは知っていますが。。。

 三田村理事 ゾーンに入っていたということかな。

 井戸木 しゃべりたくても、しゃべれないんで。ゴルフに集中していた。

凱旋記者会見 ほんまにありがとうございました!と感謝の井戸木【拡大写真】


 三田村理事 トロフィーは重かった?

 井戸木 最後、写真撮影で30秒ぐらい持っていたんですけど、左腕が筋肉痛になりました。

 三田村理事 日本選手みんなから祝福された。

 井戸木 直道さんがワインおごるよと。高見さんや室田さんも駆けつけてくれてお祝いをしてもらった。

 三田村理事 実感は沸いた?

 井戸木 成田について実感がわいた。これだけの人が集まってくれて。(帰国が1日延びたのは)セントルイスで8時のフライトに乗ろうとしたら、欠航だからといって14時のチケットくれて。シカゴで1泊して。いいおつりまでついてくれた。

 三田村理事 この優勝で、全米プロ、全米シニアオープン、全英シニアオープン出場権と、チャンピオンズツアーへの登録フォームが届いている

 井戸木 もちろん、チャンスをいただいたので出場したい。(チャンピオンズツアーは)日本のシニアツアーの空いたところで行くようにしたいのでスケジュールを組み替えています。

 森会長 日本と米国の両方でがんばっていただきたい。日本の看板選手として。